これはラバレもそうなんですが、リョウとアニスがスタッフの意向に振り回されファンに違和感を与えるキャラクターとなってしまったのに対し、チャックは続編の世界観に対応し、なおかつTVシリーズと変わらない振舞いで登場しています。美姫との関係の進展等、OAVでファンが望んでいた姿を見せることができたのはチャックだけでしょう。良いのか悪いのか、スタッフの思い入れから少し離れた位置にいたお陰で、彼らしさを失わずに済んだのではないでしょうか。井上氏の地に足の着いた演技に寄るところも大きいと思います。
リョウとアニスの破局が描かれた直後に登場。このショッキングピンクのトランクスは、松井菜桜子さんに強烈な印象を与えた模様(ソースはパンフレットのコメント)。チャックはラストバトルの初期案では警察学校の教官になっていたとかで、そっちも見てみたかったですね。
ラストバトルの特色が表れているチャックと美姫のホットなシーン。ごく自然にチャックの腕の中に倒れ込む美姫。その彼女を抱き留めて髪を撫ぜたり、ブーツを脱ぐ美姫の仕草やチャックが彼女のために椅子を引いておく動作など、演出がとにかく凝ってるんですよ。なぜこの愛情をリョウとアニスに注げなかったのかと、そういう意味で腹が立ってくるレベルに良いです。りょあには(諸事情で)あんまりいちゃいちゃさせられないのでチャックと美姫でニヤニヤしてね! ということだったのか。もしくは演出の村山氏が美姫派だったそうなのでそのせいかしら。
そう云えばここまでいちゃこらしてんのに同棲はしてないのか。実家の爺ちゃんがその辺うるさいんですかね。
中華料理店でアニスを諭すチャック。チャックとアニスの距離感と空気が心地いい場面。2人が本当に破局したらいちばん心を痛めるのはチャックなんですよね。あとリョウは仲間以前に親友だし、どうしても彼の肩を持ちたかったんでしょう。だいぶ前にも書いたんですが、アニスがリョウ以外の男性を選んだらめっちゃ干渉しそうな気がする。リョウならともかくオレよりいい男でないと認めないぜ? みたいな。
ハンターボーグマンとの一騎打ち。地形を考慮したバトルに仕上がってます。チャックはTVシリーズでは単騎だとイマイチええとこなかったんですが、この一発で仕留める場面で挽回しましたね。カッコいい。そんな妖魔を倒すように、ボーグマンをあっさりころころしてええんかと思わんでもないですけど。ヤツら一応元人間だし。
チャックに抱きつく美姫の手に力が籠るところとか、完全無欠のラブラブカップルぶりがまぶしい。ねえ本筋は誰と誰のラブストーリーでしたっけ?(皮肉)
ラストバトルにせよラバレにせよ、リョウとアニスがTVシリーズと異なる空気をまとわせて登場した違和感を和らげる役目を、チャックは担っていたと思います。結果的にそうなっただけで、スタッフがそこまで意識してチャックを動かしたとは思ってませんが。
チャックの柔軟の利くポジションとキャラクターが、数年後に(ファン的に)大きな悲劇を招くことになりますが、さらにウン十年後にブルーレイBOXのイラストの方が更なる悲劇として語られるようになっちゃうとはこのリハクの(略)。菊池氏がどんだけブーブー云おうが、これだっきゃ変化と認める訳にはイカンのでず!! 未来永劫としあきからツッコまれ続けるんですよ!?(どうでもいい)
実はチャックがいちばん美味しい場面ってここじゃね? と思わなくもない。
いいですよね姫抱っこヽ(´ー`)ノ
いいですよね姫抱っこヽ(´ー`)ノ