34周年目にしてブルーレイBOX再発売など新たな動きが見えて、その後も期待したいボーグマンですが、そこで今年はねぎし氏の最近のボーグマン関連のつぶやきをまとめました。小ネタで採り上げようと思っていたらぽつぽつ増え出したので単独記事に変更。語りが増えたのはブルーレイBOXの布石だったのでしょうか。
ちなみに聞き手の「ぽろり春草」氏は、今度のブルーレイBOXブックレットのインタビュアーとして記事を組まれているそうです。TLによると、インタビューの直しで更なる暴露が盛り込まれていた…らしい…です(ゴクリ)。
アニメ誌でも紹介された初期企画は夏目想太郎・チャック・アニスに蘭大竜&マーク・ロンド(シンジの原型?)の5人組のものですが、それらを考案した園田氏の合流前に、ねぎし氏が考案していた企画のひとつと思われます。ねぎし氏は「OAVのエッジを出したい」という理由で大畑&会川両氏を起用したそうなので、ハードSFな世界観を構想していらっしゃったのでしょうか。
原作の仮面ライダーは1回読んだっきりなのですが、リョウはもしかしたら一文字隼人みたいなキャラになっていたかも知れないのかしら。興味深いのはダストジードの設定。ラストバトルのオメガ的なラスボスをこの時点から考案されていたということでしょうか。
火鷹が「究極の人類進化形」とどや顔でアニスに披露した、オメガの人外ぶりが納得いかなかったんですが、モチーフが0011(クモ型)-0012(家型)だったと解釈したら腑に落ちました。でも火鷹の理想郷ってヱヴァ破でサードインパクト大成功した世界じゃないの。あんなデカブツ共がキャッキャドスンドスンしている世界を夢見ていたンなら悪趣味やなあ(脚本の人そこm)。
13話は会川氏のこだわりが前面に出たエピと思っていましたが、ねぎし氏の「ボーグマン同士の戦い」へのこだわりを知ると、ねぎし氏にとっても13話は思い入れのあるエピだったのかなと。ただ、夏目想太郎の設定にこだわっていた園田氏にとっては微妙だったんじゃないかと思えたり。14話って意外と13話を意識した作りになってない(リョウがダストジードを倒せなかった悔恨が描かれてない等)んで。「早く右手を使いこなさないと子供たちを守れない」と前向きに焦るリョウは良いので、14話が駄作ということではないですよ。
ただ、リョウとチャックの「元宇宙飛行士」という設定を、園田氏がスルーしていた節は感じられます。会川氏に全振りしていたのかも知れませんが。
アニスのルーツが003ではなく、「バイオミック・ジェミー」のジェミーだったことが判明した貴重な証言。ねぎし氏はアニスを情報収集型ではなく、前線に出て戦うヒロインとしてイメージされていたんですね。ジリオンのアップル寄りだったんです?
しかし語られたアイディアを見る限り、リョウとアニスのロマンスはまったく考えてなかったんでしょう。そこは「仲間内の恋愛禁止」としていた園田氏と同様、男女を越えた戦友同士にしたかったと思われるので、恋愛要素はPの要望だったんでしょう。
テッカマンブレードのシリーズ構成を絶賛されているくだりに、いろいろ察せるものがあります。ボーグマンの時は聞き入れてもらえなかったんだろうなあ。ラストへの流れは、あれがなかったら本当に「アニスだけ」の作品に堕ちていたと思うので、そこは絶対に間違ってないと断言。裏を返すと、園田氏による終盤の構想は「作品を取り返さないとヤバイ」と危機感を覚える内容だったんでしょうねー。この辺りも、ブルーレイBOXのインタビューで何等かの暴露があるンではないかと期待しております(ゲス顔で)。
こういう吐露をされていたぐらいですし。でも岸間氏はよき理解者だったんではないかと、VAP版ブルーレイBOXのインタビューを読むと思えます。玩具云々はさておいても、園田氏との相性が悪すぎたのが大きいンじゃないですかねえ。園田氏は剣狼にせよ川瀬監督とのコンビ作にせよ、「監督は自分の脚本を活かす良妻賢母たれ」というスタイルだったようですし。余談になりますが、最近ツイッターで発見した剣狼2OSTのライナーノーツに載っていた園田氏のコメントによると、2は羽原監督のアイディアを最優先したそうで、それが園田氏にとってフラストレーションになったことが窺えるコメントでした。だから3で暴発したのか…(ボソリ)。
という34周年記念更新でした。脳内で固めているSNS主体の企画があるので、もしかしたらブルーレイBOX発売まで更新止まるかも知れません。でも私的な告知と新情報があれば動きます。
2022年04月13日
【34周年】ねぎし監督のつぶやきまとめ。【初期構想】
posted by はらよしかず at 00:00| ボーグマン