ヱヴァ破も久しぶりに見直して、高画質とサウンドの前に改めてひれ伏さずにはいられませんでした。行きなさいシンジくん! なミサトは胸熱だったね! カヲルくん今度こそシンジだけは幸せにするんだよね! Qはまだかな!(超すっとぼけ)あーもう式波さんがかわいすぎるマリのおっぱいが美乳すぎるつらい。
【34話】
・正直、根岸監督が完全に主導権を握った終盤では、園田氏も自分の土俵における「次」につなげるためのアニス確保が優先で、本編はやっつけ仕事になってたんじゃないかと邪推してたんですが、脚本自体は良いものでした。正直この点はスマンカッタ。
・でもファンから信用されるだけの仕事は実際ほとんどしてなかったしなあ(キッパリ)。ドラマCDはまぐれ当たりでしょアレ。
・云うまでもなくダストジード退場回で、本当に今時のネットスラングで云うところのクソコテと呼ぶにふさわしい無双ぶり(こら)。
・メモリー先生の弟…と余計なことを口走ったシンジに対し、もっと詳しく話せと迫ったクセに、シンジの主張を結局否定して締め上げてリョウ出てこい! とあらぶるクソコテ、それがダストジードである。
・前述のとおり脚本はいいんですが、演出面で苦しい部分がちょいちょい目についたのが残念。13話以降引っ張り続けた「リョウとダストジード最後の一騎打ち」として見ると物足りなさが残りました。
・もうちょっとバルテクターVSバルテクターな肉弾戦をしっかり見せられなかったのかなあと。波動拳(違う)の打ち合いされてもちょっと困る。双方とも今まであんまり使ってこなかったじゃん…。
・サンダー絡みのアクション描写はカッコ良かったんですけどね。あの辺は村山さんやっぱり上手い。(この回は村山氏の絵コンテ&演出です)
・ヒーコラしながらやっとリョウの助太刀に来たのに瞬殺されるチャックとアニス。それはともかく、リョウは2人は死んだと思い込まされていたんだからもっと驚いても良かったんじゃ。
・ボーグマン3人に関しては扱いがちっと雑かなあという印象ですが、実はメモリーのドラマとして見るとかなり面白いんですよ。ラスト2話はメモリーが抱え続けた「業」の清算のためにあると云っていいかも。
・メモリーの何がすごいって、妖魔のエネルギーが集束されている魔星剣を引っこ抜いてヴェーダを倒しダストジードを倒し、最終回で妖魔王を倒す策をさっくり思いついてびっくりどっきり転送装置を速攻で開発して本当に倒したところですよ。「化け物を倒すのはいつも人間」というヘルシング理論を地で行った女傑ですよこれにはアーカードもにっこりですよ。
・魔星剣は普通の人間では引っこ抜いたら死にそうなシロモノだったんですが、メッシュの中に僅かに残っていたメモリーへの想いがそれを可能にしたという演出は上手かった。
・お姉ちゃんに気を付けなさいと注意された端から失敗して死亡というレミニスのうっかりぶりは、ダストジードになっても治らなかったのだった。しかし脳みそだけもらいました! は本当にエグイ。
・そんな理由から、当時のぬーたいぷや女性ファンが主張するほど「悲劇の悪役」だとは思えない。うっかりクソコテだっただけジャマイカ。
・クライマックスのダストジードとメモリーの対峙、山ちゃんと勝生さんの演技対決が圧巻でした。最後のダストジードの口パク演出といい、いろいろ含むところを残しての退場劇は、ジリオンのリックスとはまた違う余韻を残すものとなったと思います。ただ、完成度はやっぱりアッチが上なんですよねえ…。
・チャックとアニスを瞬殺し、最後の最後でリョウも太刀打ちできなかったダストジードが生身、しかも慣れない銃を乱射していただけのメモリーに「倒された」。これだけでいろいろ考えさせられてしまう、上手い退場劇でした。
【最終回】
久しぶりに見たら胸にクるものがあって、書き出すとキリがないのでリョウとアニスの描写にちょっと触れるに留まらせていただきます。メモリーに関しては枚挙に暇がない。
ただ、いきなり出てきた防衛軍にお前ら今頃かよ! しかも瞬殺かよ! と思ったことと、妖魔王を「分子レベル」に分解して異空間に転送すればオッケ! だったことを今更知ったことだけは記しておきます。転送装置ってそういう仕組みだったなんて知らなかったそんなの…。分子になっちゃえば異空間からただいまメッシュ帰ってきたお! はできんわなあ。
最終回は29話以降停滞していたリョウとアニスの関係を、できる限りフォローしているんですよね。ささやかですが。最終回の時点でラストバトルの企画は動いていたはずで、既に根岸監督の念頭に「寄り添い合って生きるリョウとアニス」があったのかなあと。その前にFOREVERの映像も構想されていたんじゃないかと。
冒頭。
メモリーの落胆を前に目を伏せるアニスをリョウが見やる場面。29話とかリョウは無頓着に見えて、実はアニスに結構気を使ってるんですよね。33話とか。園田氏はほとんど触れなかった部分なので、いまいち目立たない描写だったりするんですが。
シンジを見送るリョウとアニス。この辺は記憶している方も多いのではないでしょうか。
メガロシティの再生を担うべきはシンジ達世代であることを、彼に云い聞かせるリョウの描写はアニスの視点からなされており、出会った当初は危なっかしい新米教師からはじまったリョウの「成長」をアニスが感じ取っているという演出ですよね。自分には説得できなかったシンジを優しく諭したリョウの姿を前に、改めて自分の想いを確認したという場面でもあるんじゃないでしょうか。
しかし、いやだぼくもたたかう! と寝言抜かしたシンジくんちょっとそこに座りなさい。お前いつ戦った? わたしの記憶が正しければ、メモリーと一緒に囚われて以降のお前がやったことはガム食ってカメラにべっちょり付けて鉄骨で壁を殴ったぐらいなんだが。ンなことはドライブシュートでも蹴れるようになってから云えやあ"あ"!?(中の人…)
この後ちょっといいムードになったのにチャックがひょこっと現れてお釈迦になったとか、そんな妄想でゴハン何杯でもいけます(真面目)。だって腕組まれて何もしないでほどくとか、多少なりとも気になってる女の子が相手ならあり得ないじゃん。というか当たってるよね? 二の腕に。柔らかい何かが。何かが(リピート)。
「二人とも大好き!」
最終回屈指の名場面。根岸監督が最終回で描いておきたい場面のひとつだったそうです。
3人の関係が気持ちよく描かれたシーンだったので、ドラマCDにこれを汚された気がして、そういう意味でも好きじゃないんですよねアレ。たとえギャグでも、2人を見下してるアニスは断じて許容できない。ラストバトルがどうであれぼっくんはリョウとアニスを恋愛関係にはしません! と園田氏が強固な主張を入れ込んだ結果、ああいう描き方になったんじゃないの。
そんなことはともかく、このカットとFOREVERのラストは構図が被ってるんですよね。たぶん意識されたのではないかと。
三人一蓮托生で未来を賭けた戦いに赴く場面。
二人一緒に生きて未来に向けて歩き出す場面。
という対比にしたという解釈。リョウとアニスの「未来」を確約しているという点で、やっぱりFOREVERが完璧ですなあ。ラバレはあれはあれで大好きですが、FOREVERにもラストバトルにも全然つながってない云々で、正史として見れないんですよねー。
あとクライマックス直前のこの場面。
触手に捕らわれたアニスに思わず声をかけるリョウ。
サンダーが落下してもチャックが捕らわれても、冷静でいようとしたリョウが動揺を見せた場面なんですよ。条件反射的にアニスを守ろうとして思い留まったように見える。今までもアニスが危なかったら即駆け寄るマンだったし。
という訳で勢い任せで書き散らしました。やっぱり長くなってしまいましたがスッキリヽ(´ー`)ノ
いい燃料になったので、30周年まで気持ちよく頑張れそうです。
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