2018年12月22日

【これで来年】89年アニメVゲット【戦える】

この年末の物入りな時期に、奥で16冊セットで出品されていたアニメVをほんきだして落札しました。懐は寒くなりましたが、ギリギリしながら奥と駿河屋をチェックして各個撃破するよりマシなので何も後悔はないです(キリッ)。もう3000円以上が相場になってるものもありますし。これでアニメVをチェックする必要なくなったし。
とにかくラストバトルの情報が欲しかったんですよ。アニメディア以外はそっぽ向いてしまいあまり採り上げられてなかったので。ジリオンの歌姫夜曲はこぞって特集組んでたのにねえ…菊池氏が引き続きキャラデやってたら、扱い違ってたかも知れませんけど。
そのラストバトルの第一報が載っている1989年4月号が本命だったんですが、アニスと火鷹のガチなロマンス等、何もかもが途中でボツになって仕切り直したことが窺える内容で、うっすら知っていても軽く衝撃でした。脚本の岸間氏からしたらたまったもんじゃなかったでしょコレ。ラストバトル30周年となる来年採り上げます。
しかしラストバトル本編での扱いもそうなんですが、「火鷹とリョウの間で揺れるアニス」ばかりをピックアップして、主人公であるリョウにはほとんど触れてないのがイラっとします。「アニスのために存在している(かつての)主人公」で、アニスがリョウに寄り添って3年を過ごしてきたように、彼もまたアニスの傍らでどう過ごしてきたかに、まるで触れる気がないんですよね。ロケットにかまけてアニスに愛想を尽かされたおまぬけ扱いに終始しているというか。根岸監督もその辺は岸間氏に投げて、あまり考えてなかった風に思えます。なんというか、監督の中ではFOREVERですべて終わってて、「メガロシティでふたたび起こる異変」というストーリー周りはともかく、ボーグマンたちのその後等の細かい設定は考える気がなかったんじゃないかしら。
急造プロットのせいだと思うんですが、アニスとチャック&美姫が「3年後」を意識したキャラクターになっていたのに、リョウは成長を許されず「TVシリーズのまま」だったのも、ラストバトルの欠陥のひとつだと思います。岸間氏の短編だと大人っぽくなった一面も見せてたのにね…。
リョウのアニスへの想いが描かれている分、ラバレは全然マシなんですよね。あっちはあっちで脚本家のモチベに問題あるんですけど。

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あとこれは再入手。1989年10月号。
いやモノ自体は持ってて、今でも保管してあるんですよ。しかしこのドラマCDのページを切り取って紛失していたらしく、そこだけない状態だったので。テキストの中身の無さはともかく(こら)、菊池氏の当時のこういうおちゃらけなイラストはいいですねえ。麻宮名義でもコンパイラとか、ギャグセンスに優れた御方だったと思ってるんですが、ああいうスラップスティックな作品を描くには今は年齢的にしんどいかも知れないですね。
そう云えばドラマCDも手元にあるのにいまだに採り上げてない。どんなに心を落ち着けて聴いたとしても、どっかで鎌倉君化で内閣総辞職ビームなのは間違いないし(分かるひとにしか分からん)。

クロノスの大逆襲の視聴は継続してます。トランスフォーマーに詳しくないのでその系譜的な事柄はさておき、快(怪)作なのは間違いなさそうですねーいや面白い。園田氏がこの作品で培ったノウハウ(+ジリオンへの対抗心)をボーグマンに持ち込むべく、作り上げたのが「夏目想太郎」ありきの初期設定だとしたら、そのほとんどを根岸監督に没にされたということですよね。1クール目までは何とかクロノスのエッセンスを仕込もうとしている節が見受けられますが(7話クライマックスのアニスとか)、岸間&会川両氏がそれに合わせてない(初期の岸間脚本回は名残がありましたが)ので、さすがに諦めざるを得なかったのか。個人的には、妖魔サイドはギャンドラー一味のノリを継承しても良かったんじゃないかと思います。ノーザ並みに憎たらしいけど味がありますよね彼ら。特にフェルミナはディオンドラに成り損なった感がありありですなあ。

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クロノス繋がりという訳ではありませんが、ずっと出しそびれていた記事。アニメV1989年7月号の羽原氏のトーク&イラストページです。羽原氏はボーグマン2以外、すべての現場に関わってるんですよねー。ラストバトル後半の作画で菊池キャラテイストが強くなったのは、羽原氏の力じゃないかと思ってたり。

年内あともう1回は更新したいです。できなかったらまた来年!ヽ(´ー`)ノ
posted by はらよしかず at 18:24| ボーグマン