2019年12月20日

【イベント開催記念】TVシリーズ34話感想。【私の名はダストジード!】

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イベントに合わせて「イヤミか貴様ッ!!!!!」(画像略)とツッコまれそうなことをやろうとしていたんですが、さすがに(シャレのつもりとはいえ)水を差す行為かと思い直したのと、プライベートでHPMPがガリガリ削られまくってモチベが上がらなくなったので、園田氏のイベント参加の報を受けてちょっと考えていた34話レビューに留めます。22日の上映ラインナップに入ってます。考えていたネタはイベント終了後にもうちょっと考慮して出力しようかと。

34話は云わずと知れたダストジード退場回。最終回直前と云うことで、残っている伏線の一斉処分が行われたエピソードです。破たんなくまとめ上げたという点では園田氏グッジョブですが、相当に根岸監督の意向と29話で現場から離脱した会川氏の(ダストジードに対する)残留思念のようなものも感じ、どこまで園田氏の意向が入っているのかは不明であります。

・妖魔の罠で脱出を阻まれたメモリーとシンジは、妖魔城化したメガロビルの更に奥の牢で囚われの身となってました。ところで人質ならメモリーひとりで充分なのに、なんでその餓鬼までご丁寧に連れてきたのか。捨てておけよ。ボーグマンホイホイにちょうどよかろフォフォフォ! ということか。
「校長先生はボクが守るよ!」シンジがその決意を通したことはあっただろうか。…ないな(適当)。シンジに関しては、スタッフの思い入れが裏目に出た気がして仕方ない。ボーグマンたちを慕う生徒代表なのは理解できるんですが、視聴者からしたらお前もうちょっと大人しくできんのかい、と苦虫を噛み潰したような顔にしかならんかったのでは。
・メモリーの前に、ただでさえフケ顔なのに(魔星剣を取られたのが原因らしく)ますます老けたメッシュ登場。もう和解は不可能というのに、昔の女に未練タラタラすぎる…。
・その未練が後にメモリーを救うことになりますが。
・それでメモリー庇ってるつもりかシンジ。正にお前じゃねえ座ってろ。まあラスボスを前に物おじしない姿勢は評価する。評価だけ。
・ダストジードはお前の弟のレミニスなのだーとメッシュに教えられたメモリーは信じません。レミニスは二年前にバルテクターの開発中に事故を起こして他界していたからです。

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宇宙開発用のバルテクター?


・二年前…二年前? ちょっと待って。レミニス死亡・メッシュの裏切りメモリー勧誘・メッシュのスペースブロック無双が同じ年に起きたってこと? ちょっと無理くね?(脚本の人そこm)
・子供扱いしないでくれよー(苦笑)かーらーのー、爆発そして即死。どんだけうっかり小僧だったのかレミニス。しかしメモリーの口調が幸せいっぱいのお姉ちゃんでちょっと辛い。
・アニメディアの記事にレミニスとリョウが似ていて、メモリーはリョウの中にレミニスを見ていたという設定があったので、園田氏的にはそれを意識していたのかしら。あの御仁は雑誌で出した設定をすぐ忘れる傾向にあったから信用度は低いですが。ウケ狙いで云っただけと思われる設定大杉問題。
・レミニスの墓前でメモリーを慰めたあの時点で、メッシュはもう裏切っていてレミニスの脳を密かにゲットしてたということかしら。うっわエゲツねえ。よくメモリーの前にのうのうを顔を出せたな。それとも最期に懺悔したかったというかぼそい意志があったんかしら。

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喪服の未亡人に迫るオッサンにしか見えない。


・ここにレミニスの脳があるじゃろ?→ここに戦闘用ボーグマンの素体があるじゃろ?→戦闘用ボーグマンの脳を取り出してレミニスの脳を入れるじゃろ?→はいダストジードの出来上がり!
・これ、4話でメモリーとダストジードがご対面してたせいで、こういうややこい設定になった気がする。まんまレミニスにした方が視聴者的に分かりやすいし髪の色がメモリーと同じなのも理屈が通ったし。モヤシな自分でしたが己を魔改造ライザップしてムキムキマッチョになりました! でもいけたはず。
・本性を出したヴェーダに虫けら呼ばわりされるメッシュ。打ち切り前の構想ではヴェーダはただのコメディリリーフで黒幕ではなかったそうですが、設定が変わったお陰で(塩谷さんの演技も相まって)不気味なキャラに仕上がったのは作品にとってプラスになったと思います。
・ヴェーダからしたらメッシュは妖魔王復活のための依り代でしかなかったということでしょうか。ねえでも何でわざわざメモリーにメッシュの本体を見せたの? 舐めプモードだったんでしょうけど、敵(ボーグマン)の「王将」を中枢まで招いたのは失策だったよねヽ(´ー`)ノ
・そして案の定ボーグマンホイホイにされるシンジであった。それだけならまだしも、鉢合わせたダストジードにあんたはメモリー先生の弟だよぅ! と云っちゃったせいで高いたかーい(腕もぐぞオラァ)される羽目に。
・まあゆっくり詳しい話を聞かせろと云っておきながら、目の前の子供が素直に説明したらそんな訳あるかいと怒るダストジードのクソコテぷりも大概ですけど。
・速攻で現場に到着したリョウから一撃喰らったダストジードは本気モードに。13話から引っ張ってきたリョウとダストジードの因縁の決着のはじまりで、結構互角に戦えてる辺り、リョウのパワーアップぶりが窺えます。
・ダストジードはやっぱりリョウに執着してたことが窺えるんですが、これが途中から暴走してみんなぬっ殺! となったのは妖魔パワーの介入のせいでしょう。メタ的には彼を倒すのはリョウではなく姉のメモリーでなくてはならない、という意図故に、リョウとの決着は有耶無耶にされてしまったと。
・ここがジリオンのJJvsリックスとの大きな違いで、ジリオンが敷いたテンプレに従うなら「妖魔最強の戦士ダストジード」は主人公たるリョウに倒されなくてはならないんですが、100%ノーザ産のリックスと違い、ダストジードは「レミニスの成れの果て」。弟のレミニスがダストジードの姿で犯した罪を罰するのは姉のメモリーの役目。ここは根岸監督がこだわった要素ではないかと推察しています。
・あとヘルシングの主題だった「化け物を倒すのはいつも人間」は、すべての物語に繋がるテーマということかも知れません。
リョウがダストジードと互角に戦えてる事実が俄かに信じ難いヴェーダは、その強さの理由をメモリーから問いただそうとします。ああ、だからメモリーを中枢に連れてきたのか…(好意的な解釈)。
・ボーグマンの強さ。それは心の力であり愛と勇気である。とメモリーは断言。そしてリョウには心強い仲間がいる、ということでチャックとアニス到着。リョウは2人が死んだと思い込んでいたのに、ナチュラルに受け入れてるのはどういうことなのか。尺がないからかそうですね。
・アニスは空振りましたが、ずっとダストジードに歯が立たなかったチャックは善戦。しかしダストジードにくれてやった一撃が、彼の中を巣食う妖魔パワー増大の引き金になった模様。
・チャックとアニスを瞬殺し、リョウもあっさり倒して彼の首を捉えたダストジード。この時点で、ダストジードはサイボーグ戦士以上の何かに変貌しつつあったのかも知れません。ほっておいたらヴェーダでも手に負えない異形になっていた可能性はあったんじゃないかしら。
・愛と勇気ってwwwウケルwwwと草生やすヴェーダを尻目に、メモリーはこの戦いを終わらせるべく、何とびっくり魔星剣を引っこ抜くという手段に。セキュリティガバガバだったからね。
・しかし生身の人間がやすやすと手にできるシロモノではなかったようで、魔星剣の力による衝撃がメモリーを襲ったその時、妖魔王の卵の中で赤ちゃんも夢を見るのかしらな状態だったメッシュが微かに反応。何故か魔星剣はメモリーの手中に収まるのでした。
・最後の最後で、メッシュが真に求めたものは妖魔王ではなくメモリーだったことが一瞬で伝わる、いい場面だったと思います。
・メモリーが破れかぶれでぶん投げた魔星剣をもろに喰らってあっさり退場なヴェーダどんくさくない…? この際にもヴェーダからよく分からん攻撃受けていたので、メモリーマジで体の中はボロボロだったのかも知れない。
・ここに至るまで、ボーグマンたちがメモリーの代わりに成してきた「妖魔殺し」をメモリーが自ら行った訳で、人ならざる者とは云え、彼女がヴェーダを手にかけざるを得なかったのは見ててきつい。

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覚悟ガンギマリの目ですねえ…。


・今まさにリョウを絞め殺そうとしていたダストジードの前に、アニスのソニックガンを構えたメモリー現る。メモリーを無視してリョウを即絞め殺すことは可能だったのに、ダストジードはリョウを放置してメモリーへと歩みを進めます。
・チャックとアニスを吹き飛ばしたように、遠距離からメモリーを殺すことはダストジードには造作もない。レミニスの名を連呼するメモリーに「私の名はダストジード。そのような名ではない」そう返しながらも決して彼女を攻撃しない。
無防備にメモリーへと歩んだのは誰の意志か。銃の腕前は素人以下のメモリーから放たれる光弾が当たるその瞬間まで。「私の名はダストジード」と幾度も口に出すのは誰の意志か。それは本当にメモリーに向けた否定なのか。
・もう山ちゃんがめっちゃ上手い。この場面、相当にダストジードに感情移入して演じられたと思います。
・そしてメモリーが放った光弾はダストジードの眉間を貫き、彼は「私の名はダストジード! 最高であり、無敵の戦士である!」と「ダストジード」であることを宣言して前のめりで斃れます。しかし、斃れる直前に動いた唇の軌跡。それは「ネエサン」。

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一瞬ニヤリと嗤うんですよね…


・レミニスでありダストジード、ダストジードでありレミニスという歪な存在だった「彼」はこうしてボーグマンの物語から退場します。ダストジードは打ち切りの影響をもろに喰らったキャラクターですが、凝縮されたが故のライブ感と山寺宏一とい希代の声優の熱演によって完成した、希少な「悪の華」だったんじゃないでしょうか。
・ここに至るまでのキャラメイクは会川氏あってのもので、会川氏が積み上げたものに園田氏が点睛したという印象です。実は園田氏はあまりダストジードメイン回って手掛けてらっしゃらないですからね。
・なもんで、園田回として見ると弱いですが、前述の通り最終回に向けての「溜め」としては申し分なく、根岸監督ががっつり主導権を握っていた状況だったからこそのこの仕事だったと思うと、もうちょっと早く根岸監督の権限がしっかりできていたら…とちょっと残念に思う訳ですけど、さすがに云いすぎですかね。
・クライマックスでジーン姉弟の因縁にシフトしてしまったせいで、取り残された格好になってしまったリョウが演出の村山氏はよっぽど気になっていたのか、これがラバレに繋がっていくんですよね。でもダストジードは妖魔パワーで暴走しかかっていたことを考えると、「宿敵」でしかないリョウはどうやっても敗北してたんじゃないですかね。

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アニスのお尻が妙に色っぽいカット。工藤作監あるある。
タグ:感想
posted by はらよしかず at 19:10| Comment(2) | ボーグマン
この記事へのコメント
>はらよしかず様

 ダストジード退場回。
 最後の最後に逝くシーンは、山寺さんのあの迫真の演技により、今も心に焼き付いてはいます。

 とはいえ、メモリーが止めを差す事に関しては、物語としてその必要性があった事はわかるんですが、「結局リョウは最後まで勝てなかった」という感もあり、その辺が今もモヤってます。互角以上に戦ってて、リョウもジードに決して引けを取ってないのは、分からんではないのですが。
 ただ、リョウがジードに匹敵するほどの「強さ」を有してるってのが伝わらんかったのも事実。
 ここはチャックの一撃ではなく、

:三人が揃い、チームワークでジードを翻弄。リョウがジードを圧倒し、致命的な一撃(いつものソニックパンチ)を食らわせてやっつけた。
:ジードのバルテクターはボロボロになり、崩れ落ちる。「やったか?」と思いきや、謎の妖魔オーラ纏って、ジード禍々しく復活。
:リョウたち瞬殺→メモリーがそこにやってきて止め。

……みたいな、リョウの見せ場的なものをきっちり見せて頂きたかったところです。
 この「リョウの敗北」が、仰るように後にラバレに繋がるのでしょうけど。だったらなおの事、ラバレは全編「リョウvsダストジード」のリターンマッチ的なバトル中心の内容にすべきだったんじゃなかろうか。あんな猫妖魔なんかじゃなくて、ジードの残留思念的なのとか、ジードを模した妖魔人の生き残りとか。どっかで「リョウがあの時倒せなかった、敵であり好敵手としてのジード」を思わせる相手でも良かったじゃないかと。
「あの時のメモリー、そしてレミネス。二人の魂を救うために、ジードと、ジードに勝てなかったあの時の弱い自分に勝つ!」と決意し、戦うリョウ。
 今回このエントリの内容読んで、そういうラバレを見てみたいと、ふと思ってしまいました。

 ボーグマンの数多い問題の一つ、『敵味方のパワーバランスが、あまり取れていなかった』。それをちょっと実感です。まあ、もしも打ち切られず、「姉弟の確執」「リョウとジードの戦いの決着」とを、もっとじっくり描ける尺があったら、この辺はまだ違ったものになったかもしれませんが。

>無防備にメモリーへと歩んだのは誰の意志か。

 あの時にレミネスの意志が復活しており、ジードの記憶から自分の素性を知り、『妖魔として罪を重ねた自分は、もう人には戻れない。だから自分は最後まで妖魔ダストジードとして名乗り続け、姉さんに殺してもらおう』という意図だった……とも解釈できますね。
 ジード自身の意志や記憶は、レミネスと混ざってたのか、あるいは別々だったのか。この辺りの設定も、ちゃんと整理していたら。ジードはまた違った印象を持たれていたかもしれません。

 だけど、

>同じ年に起きたってこと? ちょっと無理くね?(脚本の人そこm)

 脚本の人はおそらく設定作った端から忘れて、新たに要素ぶち込んで……ってのを繰り返してるからなあ。
 そもそも、戦闘用ボーグマンにレミネスの脳を入れて、なぜ顔がレミネスになったのか。その根本的な理由も考えてなさそうだし。


>シンジに関しては、スタッフの思い入れが裏目に出た気がして仕方ない。ボーグマンたちを慕う生徒代表なのは理解できるんですが、視聴者からしたらお前もうちょっと大人しくできんのかい、と苦虫を噛み潰したような顔にしかならんかったのでは。

 前にも言ったけど、シンジは自身の『戦いに関わりたがる動機』が不明瞭なうえ、結果的にやってる事が『足手まとい以外の何物でもない』ですからね。それも、劇中において一度や二度ではなく、何度も同じ事を行って、それを省みない。そんなのをしょっちゅう見せられたら、不快キャラにしかならないってもんです。
 スタッフ諸氏は、そのあたりに気付かなかったのか、あるいは気付いてても、あえて『子供キャラはこんなもんだ』と、気にしなかったのか。
 どっちにしても、この点も悪手だったなと思うことしきりです。

 早いもので、明日ですね、イベント。
 果たしてどんな内容になる事か。

 ではー。
Posted by 塩田多弾砲 at 2019年12月21日 01:34
>塩田多弾砲様

>メモリーが止めを差す事に関しては、

そこは根岸監督の構想的に外せない部分だったと思います。根岸監督にとってボーグマンは「メモリーの物語」だったそうなので。リョウは打ち切りでなかったら、もうちょっと救われてたかも知れないですね。そうなるとラバレに繋がりませんが。

>リョウがジードに匹敵するほどの「強さ」を有してるってのが伝わらんかった

33話で妖魔将二体瞬殺するパワー身に付けちゃってるんで…打ち切り補正ですけど。一応31話でダストジードと互角に戦ってるので、経験値は積んでたんだと思います。27話とか、「守りたい存在が増えていった」ことがリョウたちを強くしたと解釈できるかなと。しかしメッシュに洗脳されているだけのダストジードは妖魔の力で己を強化するしかなく、それがリョウとの差だと窺える場面は欲しかったかもですね。

>「リョウvsダストジード」のリターンマッチ的な

菊池氏はそういう話をやりたかったんじゃないかなーとコミック版を読むと思えるのですが、たぶんPや村山氏の意向から、リョウとアニスの恋愛ありきでプロットを組まざるを得なかったんじゃないかと。アニスよりリョウを前に出したらビデオ売れないじゃん! という判断が東宝にはあったと思いますよ。実際ラバレは売れましたしね。

イベントは成功したようで何よりです。というか、後日園田氏のTL見てみたら、氏の中ではボーグマンは「過去の作品」化していたようで、懐古以上のことはなさそうで実に安心しました(ひどい)。
Posted by はらよしかず at 2019年12月27日 18:23
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