2020年01月14日

【本家の】ANICE in Wonderland簡易レビュー【底力】

全然違うことをやるつもりでテキストを進めていた矢先に、通販申し込んでいたアニス本が到着したのでそらソッチをやらん訳にはいきませんわな。いや発送まで1週間は見といた方がいいかなと思ったらすぐ届いたので。新年一発目の更新で新ネタがやれる喜びよ。

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通販の詳細はここ。
保存用まで購入はオタクのたしなみ。だからいつまでもお部屋が片付かないんですよよしかずさん。

さて本題。同人誌なので宣伝の後押しになればという感じで。前述の通販サイトでサンプルが掲載されているので、そこで内容を確認されてからお読みください。

アニスを含め、ボーグマンはどうしても麻宮(菊池)氏の絵の変化が悲喜こもごもを呼び込んでしまうのですが、今回のこの1冊、80年代後半〜90年代前半の菊池絵こそ至高な懐古派も今の絵も好きだよ派も問答無用でねじ伏せる、生みの親が繰り出す、いや生みの親にしか繰り出せない一撃が込められた内容となっております。正直、ここまでやられたら黙って頭を垂れるしかない。

サンプルの時点でお察しですが、ぱんつそしてぱんつ(+α)です。なぜこんなにぱんつなのか、というシチュへの疑問から「そのぱんつに至るまで」の想像を喚起させる構成が非常に上手く、18禁なエロ描写は一切ないにも関わらず、今まで発表されてきたアニスのうすいえっちな本は道を開けろな、エロスに満ちた1冊となってます。

そもそもアニスのタイトミニスカ+ニーソックスは菊池氏の考案によるものなのは云うまでもありませんが、その「アニスのコスチュームなら誰よりも分かっている」方が、「ここがこうなったりアニスがこういうことをすればぱんつは見えます。ニーソックスもこうなります」を画で実践した訳で、さらにはぱんつが見えたら何でもいいでしょ? という志の低いことをせず、「アニスならどういう下着を身に付けるか」をきっちり考え選び抜いたことも窺える。それらを「こういうのが見たかったんでしょう?」と至極真面目な顔でお出しされてしまったら、画風の変化云々などは些末なこととなり、「ありがとう…ございます…!」と拝礼して受け取るしかありません。

わたしがこの本で甚く感じ入ったのは、画風がどれだけ変化しても、女性の描写に対する「真面目」な姿勢は一貫していたことが、「最新の」アニスを通じて窺えた点です。
ボーグマンやゼオライマー、サイメビコンパイラを含めた全盛期、それ以前の作風から感じていたことですが、麻宮&菊池氏は女性の肢体へのこわだりを隠さない一方で、下品になることを嫌っていたのではないでしょうか(たぶん照れもあったと思うのですが)。
サイメビのAMPの制服のストイックなデザイン、ゼオライマーの幽羅帝と颱爬のベッドシーンや美久の全裸に、それらは窺えていたと思います。平野監督のエロ描写って結構ねちっとしていたので、ゼオライマーのアレがほどほど加減だったのは菊池氏の技だと思ってるんですが。
ぬーたいぷで発表されたアニスの版権イラスト、ドスケベ水着にせよすっぽんぽんポスターにせよ、菊池氏的にエロの領域になる手前で線を引いて、そこを越えないように心がけていらっしゃったんじゃないかと。それでも「どうして!? どうしてそう変な方向にばかり思い切りがいいのよ!?」(画像略)感はありましたけど。

あとサイメビ7巻で丸々描き下ろされた香津美とロイのベッドシーン、あれも読者サービスとかそういうことでなく、「ぼくのかんがえたすっごいラブイチャセックス」に超真面目に取り組まれただけで、むしろエロくならないように描かれたんじゃないかと。あれは物語的に重要な場面だったはずですしねえ。余談ですけど、後に香津美が由貴に受胎を告げられた場面、結構好きですよ。あの瞬間のためのあのラブシーンだったはずだし。
前述のゼオライマーのベッドシーンも菊池氏的には「永遠の別離待ったなしのカップルが最後に愛し合う」哀しい場面で、単なるサービスで終わらせたくなかったんでしょう。

(ドラマガコミックス版)サイメビ8巻から。レビアが悪堕ち香津美に嬲られる場面のヒトコマ。
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実はここ、読み返した際に非常に感銘を受けたんですよオッサンだから。あんな風に服を割かれたら下着も割かれるだろう。ブラジャーも割かれたら乳房がこぼれてしまいます!(長男ステイ)と必然的に乳首が見える過程にこだわり、そして割かれたブラジャーの裏側を丁寧に描写することで、レビアのランジェリーの情報を提示し、「つい先刻までレビアのおっぱいに密着していた」リアルまで醸したんですよ。

この「真面目」さこそ、麻宮&菊池氏の女性キャラが持つ色香の根源じゃないでしょうか。おそらくToLOVEるやゆらぎ荘のような、主人公がすっ転んだだけで女の子のちちしりふとももコンニチワな男子の願望で作動するピタゴラスイッチを良しとせず、ちちしりふとももが見えるなら見えるまでの過程がまず必要、という主義なのではないかと、アニス本を拝見して思った次第です。

アニス本は「なんでそうなったのか」「なんでそうなっていくのか」を読者の想像に委ねる形式で過程は描かれていませんが、おそらく麻宮氏の中ではちゃんと状況が考えられていて、その上でシチュを置いていったんじゃないでしょうか。実際知らんけど(えっ)。
しかしわたしはずっと、何とか辻褄合わせするための妄想が止まらない哀れな状態なので、それこそ麻宮先生「計画通り(月画像略)」でしょうね。

「やだやだ! やっぱりあの頃の絵じゃなきゃ嫌だい!!」な原理主義な方には強要できませんが(気持ちは分かるし)、それでもボーグマンクラスタにとってマストアイテムだと思うので、在庫がなくなるまでに検討してみても良いのではないかと思います。実際一時的に在庫なくなったようですし、迷っているだけならさっさとぽちるのが吉です。背中は押しましたよ?
まあ、TVシリーズ当時の画風が田村英樹フォロワーで、そこに独自のエッセンスを垂らしていたのに対して、今の画風はリアル女性のプロポーションに二次元のデフォルメをピンポイントで盛っているカンジなので、好き好きになっちゃうのは避けられないですねえ。
今回の色指定と塗りはとても好きなので、ブルーレイBOXのジャケ絵の評判が芳しくないのは、中山久美子さんの色指定が(あの時点での画風に)合わなくなっていたからかなあとちょっと思いました。正直色の置き方が少々くどいかなと思ってたし。おっとチャックの話はよすんだ。

個人的にはこういうところも必見だと思います。
(サンプルで紹介されている画像と同じもののトリミング引用ですが、問題あるようなら削除します)

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TVシリーズ当時では「ニーソ着用」で終わってましたが、現在ではニーソの食い込みというアップデートが成され、ぱんつと同等のこだわりが窺えます。おっぱいに関しては…実際見て確認して下さい、以上のことは云えません。

以上、現場からお伝えしました。後は止まらない妄想の処理をどうにかしたいです…。
posted by はらよしかず at 18:00| Comment(3) | ボーグマン
この記事へのコメント
>はらよしかず様

 アニス本、入手できたようで何よりです。

 今回の記事の文章より、色々と『たぎり』が伝わってきます。自分も正直、直接エロ描写がないのに、ここまでエロさを感じてしまった事に、自分自身驚いていたり。
 例えるなら、幼少時に古い書庫内にて見かけてしまった「お子様見ちゃダメ系の書籍」を目にしてしまった時のような、そんな訳の分からん衝撃めいたものに似ていますはい。

 放送当時の、各種媒体にて描かれていたアニスが「未成熟な少女」だとしたら、
 本書のアニスは「少女から成熟したての、色香を備えた女性」という感じ、でしょうか。
 しかし決して「成熟しきってない」←ここ重要。
 で、表情とシチュのみで、しかも全裸を晒してない(むしろ、コトに至る直前の、読者的にはお預けな状況)なのに、
 エロさが伝わってくるのみならず、仰るところの「下品になってない」ようになってるのが、これまた良いと思うのです。

 つーか、後ろ手に縛られたとこや、最終2ページのあの切なげ表情。あれを目の当たりにしたら、年甲斐もなくドキドキなのです。今はともかく、当時にはおそらく佃煮にするほど出てたエロ系薄い本の直接的表現に比べて、「妄想力を逞しくさせる」とこが、菊池氏のスゴさとして感じてしまったり。

 んで、自分も妄想しまくってしまいましたが。
 この直後にて、服を脱ぎ捨て半裸または全裸を晒し、恥ずかしそうに顔を俯かせている……っつーシチュも、ちょっと(というか、だいぶ)見てみたいとも思ってしまいました。
 いや、それを実行したらどうしても下品になってしまうので、おそらくやらないでしょうし、実現しなくて良いですけど。

 とはいえ、本書のこの雰囲気で、NTポスターのようなアニスの裸も見てみたくもあり。
 本書の各ページでのアニスの恥じらい顔を見てしまったら「ほれほれもっと恥ずかしい目にあわせたるぞグヘヘ」ってされて、そこから浮かべた『より恥じらった表情』も見たくなっちゃいますね。
 まー、某同人誌などと異なり(NTRはちょっと苦手なので。←好きでないとは言ってない)、リョウの手によっていろいろと恥ずかしい目にあわされてるんでしょうけど。
 きっと色々なエロちっくな表情を見せ、最後の最後に、同じベッドの中で「恥じらいつつ微笑む」顔をリョウに見せて眠りにつくんだろーなあと。
 くうーっ、なんといううらやまけしからん状況。これは俺もNTR妖魔と化してアレコレしてしまうのも必然と言えよう(やめなさい)。

 まあ、ほんとに「スッ転んで都合よく乳尻を手にして揉み込む」系ラッキースケベより、エロさに対しての「真面目さ」は、自分も感じます。
 やはりこういう「女体のエロは簡単に得られるもんじゃあない」的なエロスもまた必要だと、エロ消費者としては思う次第。

 などと訳の分からぬ事を熱弁しつつ、これにて。
 つーか、後ろ手に縛られてたとこ。あんな切なげな顔してたもんだから、最初は「アニスってばひとりえっちしてるのかっっっ! けしからん、リョウ、早く助けなさい。性的に」と素で間違えてた自分は、二話にバリアンへ放たれてた発火光線のプレゼントを受けて萌えつつ燃え死んだ方が良いでしょうか(爆)。
Posted by 塩田多弾砲 at 2020年01月14日 21:06
>塩田多弾砲様

アニス本は絵柄の変化がネックになるのは避けられないと思ったんですが、むしろ今の絵でなければ表現できないエロスだったのでおみそれしました、というのが正直な感想です。

アニスの少女性の変化は、麻宮氏の加齢による女性観の変化も原因ではないかと思います。今だと麻宮氏にとって「未成熟な少女」のスタンダードは、ゼロエンジェルの愛華になるのではないかと。作品と愛華のキャラメイクは正直、老いたな…と失望した作品ですけど。
現在の麻宮氏は女性声優のプロデュースや写真集等、リアルの女性美へのこだわりの方が強くなっているので、それを過去のアニメキャラであるアニスに落とし込んだ「実験作」として見ると興味深いです。

>後ろ手に縛られたとこや、最終2ページのあの切なげ表情。

全盛期では絶対に描かなかったシチュと表情なので、そういう意味でセンセーショナルな内容になりましたねえ。ぱんつよりそっちの方が衝撃でしたヽ(´ー`)ノ麻宮氏の中でどういうバックストーリーがあったのか、本当に気になりますがそれこそ目論見通りなんでしょう(白旗上げながら)。ただ、ねぎし氏や一部スタッフは眉を顰めそうかなあと。

>某同人誌などと異なり

なんの本かちっとも知リマセンネー(棒)。
Posted by はらよしかず at 2020年01月21日 19:17
>はらよしかず様

>アニス本は絵柄の変化がネックになるのは避けられないと思ったんですが、むしろ今の絵でなければ表現できないエロスだったのでおみそれしました、というのが正直な感想です。

 そうですね。昔のキャラを今風にリメイクし、当時と比較し違和感も無くはないけど、「変化後の今だからこそできる」という魅力はありました。

 仰るところの「実験作」。
「(昨今の麻宮氏の)リアルの女性美へのこだわり」を用いて、過去の存在であるアニスを今の時代にアップグレードさせた感じかなと。当時と全く同じではないのは致し方なく残念ではありますが。

>全盛期では絶対に描かなかったシチュと表情

 思うに、ボーグマンの頃はまだ「マジカルエミ」などのロリっぽい少女の方が得意であり持ち味……というイメージがあり、それが完全に払拭された今だからこそできた事、とも思えますね。次の記事に書かれてた「エッチなイメージが定着するのを避けたかった」に加えて、当時の麻宮=菊池氏は、マジカルエミの舞などから、「幼女・ロリっ子な魔法少女をかわいく描く人」という点も定評ありましたし。

 モーリーはまさに舞や(クリーミィマミの)優などの系譜で、某キャラ集合ポスターで彼女らと交じっても、違和感ありませんでした。モーリーがボーグマンのメインストーリーにあまり関わらず、準レギュラーにとどまっていたのは、ある意味菊池氏にとってはありがたかったのかも。

 当時のアニスには(そして美久にも)、そういう「幼女アニメキャラの持つぷに感やイノセントな魅力」も込められてたんでしょうけど、昨今の絵柄の変化ではそれは変化または消滅。リアルな女性の特徴や魅力が入り、結果当時の魅力が消えてしまった。故に当時を知ってる人からしたら、違和感を覚えてしまうものになった……のかもしれません。

>ただ、ねぎし氏や一部スタッフは眉を顰めそうかなあと

 自分の初監督作品のキャラを、時間が経過したとはいえこういう扱いされる事には、あまり良くは思わないでしょうね。
 こういったセクシャルな魅力を付加させる事は、ねぎし監督は好ましくないと思ってそうですし。


>>某同人誌などと異なり

>なんの本かちっとも知リマセンネー(棒)

 はて、なんの事やら(すっとぼけ)。

 まあそれはおいといて。
 あのおっぱい&太めの足と太腿が、当時の健康優良不健全オタクな方々(自分含む)の性癖を刺激した事は純然たる事実。
 故にその欲望を解放するかのような本が多く出るのは必然、だったと思われます。
 ……などと言いつつ、当時の自分は「18禁同人誌はイカン」などと避けていたんだよなあ。エロマンガは読んでたのに。
 今にして思えば、惜しいことした(何が)。


 ではー。
Posted by 塩田多弾砲 at 2020年01月22日 12:05
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