2025年02月28日

OVA「超音戦士ボーグマン2 -新世紀2058-」感想

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前回の更新で、新さくらブログに移行してここはアーカイブ化しますと告知しておりましたが、新さくらブログがあまりにも使い勝手が悪かったので、もうちょっと機能が充実するまでここを継続することにしました。スマホ向けなのかも知れませんが、ここで当たり前にやれたことの半分もできないのはちょっと論外。エラーの嵐を乗り越えてブログ作成して編集したのに…。

で、今回はなんとびっくり書いたわたしもびっくりなボーグマン2感想です。
PLAMAXアニスとか色々考えていたネタはありますが、プラモは既に情報過多状態でまだ積んだままのわたしが採り上げるまでもない(先にPLAMAXモジャ波作ろうかなって…)上に、5月にハセガワからアニスのガレージキット(1/12てちっさい…)がリリースされるそうなので、それと併せて語ろうかなと。

なぜこのタイミングでボーグマン2を視聴したのか。リンかけ2と009完結編を乗り越えたことで、今なら冷静に見れるんじゃね? と思ったのと、麻宮先生がボーグマン2の再起動をSNSで告知されており(媒体等は現時点では不明)、何か感想を書くなら今のうちに済ませておかないとボロクソ云えなくなるかもだし…と思った次第。あとdアニメで超者ライディーンが配信され(何故か二次裏imgでブレイク中)、その再視聴の勢いというのもあります。前にも記事にしましたけど、超者は園田氏のボーグマンでのやり残しが上手く昇華されていて面白いので、ぜひ視聴していただきたい。

再燃してもずっと遠ざけたままの作品だった理由は、云うまでもなく「超音戦士ボーグマンの続編」だったからです。28年後も妖魔は存在していて、壮年となったチャックがメモリーの遺志を継承し、サイボーグ開発を続け戦っていた。メモリーが命を懸けて守ったものは何だったのか。妖魔と戦い続けるためとは云え、ラストバトルでアニスが否定した戦闘用サイボーグをチャックが開発していたという設定は、根岸監督が構築した物語と主題を壊すものであり、とても受け入れられませんでした。
まあ嫌々ビデオ借りてやっぱり憤死していた当時と違い、トシ食うと制作サイドの事情もうっすら察せるようになりましたし(版権が葦プロからタキ・コーポレーションに移行したのが大きかったのかな)、最終回で憤死してそんなものはなかった扱いしていたリンかけ2もトシ食ってからだと楽しんで読めたので、ボーグマン2も向き合えばいいところは発見できるだろう、多分。
…と、それぐらい軟化を自覚したのでdアニを起動しました。ちなみに009完結編はリンかけ2とは真逆で、がっかりな内容でしたが最後まで読めたことで(嫌な)自信が付きました。

前置きが長くなりましたが本題。はっきり云うと面白かったしそこそこ楽しめましたよ。どうしても駄目なところはありましたけど、それはわたし個人の譲れないこだわりなので。
ただ、「菊池通隆キャラでボーグマンの続編(をやれば売れる)」と企画を立てた誰かの浅慮にはやっぱり腹が立ちます。この作品、クレジットされる企画やら制作やらプロデューサーやらが多くて、お前かーーー!!(モニターにメガトンパンチ)となる人がよう分からん。とりあえず加藤氏は自分の中では忌み名です。故人なのであまり貶めるようなことは云いたくないのですが、アクの強い方だったんですかねえ。園田氏を葦プロに誘ったのは加藤氏だったと、園田氏があしラジで語っておられましたね。

その浅慮な企画に村山監督がどう取り組まれたのか。そこに焦点を置くと、いくつも興味深い要素が見えてきました。

【28年後のメガロシティ】

前作からの続投は壮年になったチャックのみ。リョウとアニスは「どこかで幸せに暮らしている(アニメVの第一報記事より)」。美姫はチャックとは訳あって別居中(結婚はしている?)。この過酷な縛りの中で、村山監督がこだわれたのは根岸監督と同様に「メガロシティ」だったのではないかと思いました。
ラストバトルの冒頭でも描かれた貧富の差が激しい混沌とした街の描写。28年後も変わらず都市の中央に佇んでいる女神像(メガロビルは描かれておらず、オブジェ化していた模様)。更に発達した交通網や公共施設の充実。
妖魔の影を抱えながらも、水上巨大都市として更なる発展を遂げていたメガロシティの様子が丹念に描かれており、チャックが率いるボーグマンチームは「ここに住まう人々を守る」ことを使命としている。しかし冒頭で妖魔特捜課(前身はファントムスワット?)として出てきた主人公・ケン南井は、そんなボーグマンチームを快く思ってないことが描かれます。初期の美姫と同じ考えだった模様。

【妖魔】

妖魔のデザインはTVシリーズのモンスター色の強いものではなく、禍々しいクリーテャーがフォーマットとなってます。妖魔に憑かれた(?)猫や鼠が臓物を晒しながら這い回ったり、人々に容赦なく牙を立てたりと、グロテスクで殺意もマシマシ。それに伴い、TVシリーズやラストバトル、ラバレでは描かれなかったゴア描写が挿入されてます。多数の妖魔に襲い掛かられ、食いちぎられ瀕死の重傷を負うケンの描写は、ラストバトル&ラバレで何でやらなかったんだろう…と不意を突かれました。
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ラバレのぬこ妖魔もビビりそうな禍々しさが良き


で、この作品では後付け設定で「妖魔エネルギーの入った血」というものが出てきます。28年前のクライシスで妖魔エネルギーが人々の血液の中に入り込み、遺伝した者が事件を起こすケースが七件あったらしく。ケンと妹・イライザは特にその血統が強く(その理由は謎のままだったり)、そのせいで山ちゃんヴォイスの「妖魔使い(マスター)」に狙われることになります。マスターは血液に妖魔エネルギー分が多い体に生まれ、妖魔の血に支配されてしまったお気の毒な御仁ですが、サイメビで見た顔でやってることが超しょぼいアーカードなので同情する気が起きない。3話目で小者化するし。

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これヘル〇ングで見た!


【チャック・スェーガー】

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そうですわたずが若い頃のチャックです


当時はチャックが特に好きじゃない人でもショックを受けた、オッサンになったチャックですが、正直「チャックなようでチャックではない」。らしさを感じないキャラ造形になってます。クールな科学者に徹してて、クライマックスで老骨に鞭打って自前のバルテクターで出るとかやっても良かったんじゃないの…? それはそれであの頃はムカついたでしょそうだね(セルフツッコミ)。井上さんも本来のチャックを意識せずに、「ボーグマン2のチャック」で役作りなさってたんじゃないかなあ。井上さん的にチャックとチャンプはセットだし…。
というか、「チャックもかつてはボーグマンだった」等の匂わせやバックボーンが描かれてない。ボーグマンの予備知識がなかったら、マジで「勝手にケンをサイボーグにした怪しい科学者」でしかなく、そこは続編が決まったら描くね! だったのかしら。それでも美姫か、リョウとアニスと一緒に撮った写真が机の上にあるとか、そういうことぐらいは…いやー当時だと火に油な行為だったか。少なくともわたしはブチギレたな。
3話のクライマックス直前で、妖魔の猛攻で一般人の死傷者が増え続ける中で、救助より妖魔を倒すための武器開発を優先したのは最大のうーん…でした。10話で身を挺してシロウを守った、リョウ以上の向こう見ずだったチャックじゃなくなったんだね…。
あと「あの時の戦いはスタートだった」とか、視聴者の神経を逆なでする発言はやはりイラっとしました。メモリーの苦闘は何だったんだよ!

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OPのチャックはメモリーオマージュですね

【バルテクター】

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うーn貧乳

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バルテクターのギミックで妖魔を拘束し退治する過程におお…となりました


設定画だと拒絶反応が出てしまう(個人的にやまだ氏の装甲スーツデザイン苦手なんです…ダグテクターとか…)触覚生えてるバルテクターですが、実際動いているのを見ると、あんまり気になりませんでした。世界観には合ってるし。TVシリーズだとほとんどやれなかったギミックも仕込まれていて、アクションシーンが気持ちよく見れました。
根岸監督は玩具縛りのないラストバトルでも、バルテクターに+αを加えることなくただの装甲スーツとして描いたのに対して、ボーグマン2はバルテクターでやりたいあんなことこんなことを盛り込んでいたのが非常に良かった。ラバレの後半のアクションシーンを、もっと掘り下げた感じですね。
でもソニックレシーバーのデザインはシンプルすぎてちょっとつまんなかったです。

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1話のクライマックス等、ケンはリョウの再現シーンが多いです


【キャラクター】

当時でもちょっと尖っていたキャラデザインでしたが(特にサラ)、動いて喋ると魅力的で(期待値が低い状態で見たせいもあるかも)、それぞれのキャラも立ってました。嫌っていたサイボーグにされた(+妹を妖魔使いに攫われた)ことを嘆くばかりだったケンが、サラやコーツの想いに触れて心を開き、本来の熱血漢に戻っていく過程はちょい唐突なところもありましたが、リョウと似て異なる主人公像で良かったです。金丸さんの声と演技に、松本さんにちょっと近いものがあったのは驚きました。
コーツとサラはバックボーンが描かれてないのが残念でしたが、それでもコーツの武骨な佇まいは初期設定のチャックのそれを想起させられました。中村さんの「ボーグゲットオン!」は力強くてカッコいい。云うたなデイブ! と思ったなどと。
サラは変身バンクのヒョロい肢体に萎えた以外、好感持てるヒロインでした。へっきーの声が可愛すぎるかなあと思わなくもありませんでしたが、3話目ではしっくりいきました。TVシリーズのアニスが見せなかった表情を色々持っていて、村山監督の思い入れを感じてみたり。作画によってはオバハンにしか見えないカットがあったのは残念。
しかし個人的に一番刺さったのがケンの妹・イライザでした。ゆかなボイスがめちゃかわで、めっちゃ妹キャラなんですよ。お兄ちゃんや親友のサラに甘える様子がクッソ可愛いくて、マジでやられたー! でした。ブラボーゆかな!
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サラとイライザの会話がぐうかわ


しかし、妖魔使いに攫われて妖魔墜ちした際のドスケベボンテージverになった途端、作画がヘタレてブサイクになったのはどういうことなのか。そこに力を入れて然るべきではなかったのか(力説)。

と、自分が感じた要素をまとめてみたら、本編・ラストバトル・ラバレで切り捨てた、もしくはやりたくてもやれなかった要素を村山監督が吟味し、それらで世界観を再構築したと思えます。その土台が「メモリーの物語」を崩した上というのがどうにも抵抗ありますが、崩したのは企画を立てた当時のエライ人たちだし。逆に考えればそれによってメモリーではなく、ボーグマンそのものを中心に据えられた。そのお陰でやっと成せたことも含んでいるんじゃないでしょうか。
ボーグマン2は「されど妖魔は影で蠢き続ける」アナザーメガロシティの歴史の一遍と思えば、自分の中では折り合いが付けられます。正史だと思わなくていい作りになってますしね。
折り合いが付けられる人向けの小ネタもばしばし仕込まれており、これはボーグマンシリーズすべてに関わられた村山監督にしかできなかったと思います。

ここまで概ね褒めていても、いっこだけ拒絶したいのは終盤のケンの「サンダー!」です。サンダーを呼んでいいのはリョウだけなんだよ! ちょっと前までボーグマンなんてイヤイヤとか云ってたお前じゃねえよ! いや許したのはチャックだけど!
しかしですね、呼ばれたサンダー2号の私は生まれたてのバイクですな喋り方に、その、ちょっと、萌えてしまってですね、それがすっごく悔しいんですけど…山ちゃんめ…!(血涙)

という感想文でしたが、わたしがボーグマン拗らせ半回転の挙句に…アリかな? となっただけかも知れないので、実際ボーグマン2を見て地雷踏んでメンタル大打撃になっても責任は取れません。わたしは自分が面白かったから見てみましょうとは一言も云ってませんよ!? アニス至上主義な方にはそれなら超者ライディーン見ようぜ! すっぽんぽんがいっぱい出てくるよ!(美少年の)と云っておきます。ボーグマン2のOPに一瞬出てくるアニスは可愛いですけど。

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posted by はらよしかず at 20:24| ボーグマン