2019年11月17日

速報。※11/19追記あり



取り急ぎお知らせまで。わたしは今衝撃で頭を抱えている最中です。時期的にタイミングが非常によろしくなさすぎて泣きそう。

以下追記。

わたくし麻宮先生の告知TLを見た瞬間から(告知から開催まで約1ヵ月しかなく年の瀬というタイミングの悪さetcで)本っ当ーーーーーに悩みに悩み、チケットの入手次第とついったでは呟いたのですが、イベントの内容やシネマノヴェチェントの規約を吟味した結果、今回は参加申し込みを控えることにしました。

確かに待望のボーグマンのイベントで我が念願叶ったり! と舞い上がりましたが、前述の通り開催日程と個人的な事情がかみ合ってないことと、座席数28という規模からチケが取れる気がしなくなったこと、何よりイベントの内容が正直(強硬スケジュールで参加することを考えた場合)リターンよりもリスクの方がちみっと高い気がしてきたからです。体調面の不安等の意味合い強めなので、あくまで個人的に。こうやって躊躇しまくるわたしより、心底行きたい方が行くべきだとも思いましたし。

21日ならなんとか参加できるかなー? と云うかしたい、と思ってたんですが、何が悲しくて作品の体を成してない「ライトニングトラップ」のために横浜に行かねばならんというもんにょりがなくもなく。ライカがアニスの代替キャラクターなのは承知しておりますが、ボーグマンの上映会に園田氏主宰の同人誌レベルの派生作品持ってこられてもなあと。そんなにラストバトル上映は嫌なのかそりゃ嫌でしょう菊池氏にとっては地雷地帯な作品だし(断言)。
園田氏がライトニングトラップの企画にどういう思惑を抱いていたのかには興味ありますけど、そこまで触れるとも思えませんしねえ。当時はあんだけ出たがりだったのにこのイベントには不参加という辺り、時の流れを感じますな。
ゲストが菊池氏&はばら氏という時点で偏りが見えるのもうーん…うn…。ねぎし監督との歩み寄りはいまだに成されてないんですね。まあねぎし氏は現在ラムネ関連と映画製作で超多忙のようなので、どう転んでも無理だったのかも知れませんけど。私的には監督を呼べないのなら、大畑氏や會川氏等、作品の要所を締めたスタッフを呼んで欲しかったです。どうにも片手落ち感が否めない。村山氏は無理だったのかしら…。
22日のやまだ氏だったら、メカデザイナー視点から興味深いお話聞けそうだし上映プログラムも魅力的なんですが、22日は21日以上に参加が難しいので(´・ω・`)

あと、シネマノヴェチェントでは、無許可でトークショーの内容をSNS及びブログで発表することはご法度としており、たぶん許可の範囲に制限がかかっちゃうだろうなと。そこもネックになりました。王様の耳はロバの耳ー! になるのはつらいわあ。

それでもイベントの成功は心の底から願ってますし惜しみなく応援したいです。
ボーグマンのイベントが開催される。
その事実だけで来年も頑張れます。このイベントが「次」に繋がる可能性が出てきたじゃないですか。その期待だけでご飯何杯でもいけます。うめえ…この白米うめえよ…!(滂沱)
次があったら、その時こそは本気出します。ええ出しますともよ! ああ、お金貯めないとなあ…(ipad10.2インチのページを眺めながら)。

でもイベント当日、うおおねたましいですーそねましいですー! と脳内でタママ砲を乱射する程度の嫉妬は許されていただきたい。

しょうもない余談ですけど、イベント後に(追加の参加費が必要になる)懇親会があるそうで、あたいイベント行けてもそんなの参加できませんよ。はばら氏に「何でロム兄さん死んじゃったんですか? 死んでませんちょっと遠くに行っただけですとかそういうおためごかしは要りませんよもう平成も終わって令和なんだし。脚本家様とプロデューサーがコックリさんにでもハマってて、うっかり呼び出した悪霊に憑りつかれて殺っちゃったんですか? なんで? ねえなんでェェェ!!!」とか訊いちゃダメなんでしょ? 質問はボーグマン関係だけにしてくだち! と締め出されるんでしょ? もう未来はお見通しなんだから!(かわいそう)

しかしアレですな。ねぎし氏がラムネのブルーレイBOXをはじめ、ラムネ関連の様々な企画を告知しまくってるこのタイミングに、ねぎし氏不在のボーグマンのイベント告知がされたのは偶然なんでしょうかね。…偶然なんでしょうけどなんだかなーと。本音を云えば根岸監督と(一番現場をご存じだったと思われる)岸間氏のお話の方がよっぽど興味あるんですけどね。それだと誰もノってこないのも分かるのがちょっと辛いです。
今でもファンから必要とされているのは監督ではなく、本編では実作業不参加でキャラデザインに留まった菊池氏というのが、ボーグマンがずっと抱え続け、これからも変わらずに存在し続ける「歪み」じゃないかと、今回改めて思った次第です。すいませんねえめでたいことなのにチクチクと。
posted by はらよしかず at 21:46| Comment(4) | ボーグマン

2019年11月15日

【箸休め】ホビージャパン1989年3月号【簡易】

来週はわたくし抜歯でしんでると思いますので、今回は小ネタを紹介させていただきます。最近はラストバトルばっかりで食傷気味な方も多いはずなのでちょうどいいですよねわたしがそうなので。

先日ヤフオクで入手したホビージャパンです。商品紹介画像にあったボーグマンのページで入札せずにいられませんでした。ホビージャパンは89年から90年代前半までの分全部チェックしたら、掘り出し物の画像や情報がありそうなのですが流石にそこまで手が出しづらいです。主に収納スペース的な意味で。

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バイザーに使われている材質が気になる。

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ムサシヤのリョウ&水着アニス。リョウのガレキはこれが決定版ですよね。オクでもプレ値気味になる一品でご存知の方も多いと思われます。フェイスがちゃんと設定資料に従ったものになっていて、出来の良い部類の立体ではないでしょうか。
アニスもよく知られているガレキ。海洋堂のボーメアニスがボーメナイズなプロポーションなのに対し、ムサシヤや烈風は菊池デザインに忠実なプロポーションにこだわった印象。菊池氏が相当に口出しできるメーカーさんだったんでしょうか。いやサイメビのガレキ関係で、麻宮氏の当時のアレな噂をちろっと聞いたので(小声)。
それはそうと、画像で見る限りではアニスの柔らかそうなボディを再現できてる造形だと思います。現物見たいですねえ。

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烈風の1/10バルテクター。もうめっちゃ欲しい。ガレキではいちばん欲しいと云って過言じゃないぐらいに欲しいです。3体セットで(無理)。1/10で飾りやすそうなのがデカイ。

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造形師さんの各ガレキについての解説ページ。リョウの伊藤氏のコメント「絵がいーかげんで大変だった」は、バルテクターの下の素体が不明だったことを指していらっしゃるのでしょうか。設定資料にもバルテクター装着前のラバースーツ(?)の設定はないんですよね。もしかしたら公開されてないだけで存在していたのかも知れませんが。
この辺の設定は菊池氏ではなく大畑氏の管轄になると思うのですが、大畑氏はどこまで立体を意識してデザインされたんでしょうね。というか、このコメントで立体化はそれだけ情報が必要になることを知りました。ガレキに興味ない訳ではなかったのに不勉強でしたすみません。
水着アニスは一体成型だったのね。その代わり謎の腕輪等のない、元ネタに忠実な立体に仕上げられたということですね。しかし現物は気泡とか多そうな。

烈風の岡田氏の解説を読むとますます欲しくなって困る本当にこまる。後に同スケールのダストジードが出ていたはずですが、ジオラマの最後のピースとして出されたということかしら。あと美姫も出てるんですよね。支援役?

そして何気にめっちゃ気になるのがコレ。

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モーリー14歳って何? 菊池氏も協力したとあるのに全然見たことないんですがポシャったんですかね。「成長させるなんてとんでもない!」という巨大な圧力の仕業ですねおれはものしりだからわかるんだ(えー)。
posted by はらよしかず at 19:40| Comment(1) | ボーグマン

2019年11月05日

【30周年】ここが変だよ! ラストバトル解答編その2。

プライベートでしばらくバタバタしそうで、更新作業する心の余裕ができるのにちょっと時間かかるかもです(;´Д`)病院いやや…。
今回もラストバトルですが、以降はちょい棚上げして別のネタをやるかも知れません。書くより描くモードなので。

ラストバトルを見直す度に目に付いて仕方ないのは、エピソードの作り込みの浅さと繋ぎの甘さだったりします。唐突にリョウと痴話喧嘩をはじめて一方的にメガロシティに戻ってしまうアニスのくだりや、ヘブンズゲートの地下に侵入した(アニスがああも簡単に潜入できたのは、火鷹がそう仕向けたんですかね)アニスを捕えた後の火鷹の納得できる点が何ひとつないサイボーグ演説、メガロシティ到着まで、前半ほとんど自分の意志で行動しない(ハッサンに決められている)リョウのヘッポコぶりがそうですけど、なんでこういうことになったのか。

あくまで推論ですけど、根岸監督が要所に「描きたい場面」を配置し、それに合わせてキャラクターを動かしていたからと思われます。
これ、実はTVシリーズの最終回もそういう構成になってます。リョウが崩壊後のメガロシティの未来を担うのは子供(生徒)たちである、とシンジを諭す場面、それを描きたいがためにシンジはまずサイソニック学園への帰還を「拒否する」役目を負わされた。この状況下ではシンジは無力な子供であり、足手まとい以外の何者でもない。それをこの期に及んで自覚させない。「リョウの教師としての成長」の描写と引き換えに、シンジに損な役回りをさせちゃってるんです。
「俺たちは教師さ!」の後にリョウとチャックに抱き着くアニスも然り。ここは問題なく名場面ですが、レミニスの下に逝ったことを示したあの1カットのためにメモリーは斃れ、響先生たちの帰還を信じてサイソニック学園に戻ってきたはずのシンジは、彼らの死を示唆するような言動行動でモーリーたちの不安を煽った訳で、これもあのラストシーン「先生!」のための「溜め」として、シンジにああいう迷惑千万な行動をさせたんですよね。

最終回だから許されたようなものの、シンジは根岸監督が心血注いで打ち上げた「最終回」という花火を彩る、都合のいい材料にされた面はあると思います。シンジのこういう使われ方に関しては、また後日採り上げたい要素。

で、ラストバトルですが、正直これ岸間氏の意向よりも、根岸監督(とプロデューサー?)が入れておきたい要素ありきの脚本ではないかと思うのです。ラバレが村山&菊池両氏の描きたい要素ありきで、園田氏の意向がほとんど感じられなかったのと同様に、岸間氏もアフリカ設定の脚本が総ボツになりNASA設定になった時点で、根岸監督の意向を脚本に起こすに留めたんじゃないでしょうか。岸間氏のボーグマンへの思い入れは、アフリカ前提のプロットでないと活かされないものだったんでしょう。そう考えれば、岸間氏らしからぬキャラ描写の雑さも納得いくかなと。

ラストバトルで特に「場面ありき」を感じるのは、

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アニスがリョウに愛想を尽かしてもらわないと話が進まないので、リョウにアニスの頼みをあっさり断らせました。ハッサンにも手伝ってもらいました。というか俺がハッサンだ。

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火鷹の「ぼくのかんがえたすっごいボーグマンけいかく」をアニスに否定させるために、アニスに「サイボーグそのものを否定」させました。
これ、ラストバトル最大の地雷で下手すれば本編のテーマすら否定しかねない、監督もスタッフもどうして見落としたの? な、不可解な場面になってます。これに関しては後日別記事を立ててねっちりしっかりやります。

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今は恋人となったアニスのために、リョウに最上階まで階段を駆け上がってもらいました。アニスへの愛の力で走れリョウ! バーニア? 知らない子ですねえ。

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このまま順当に行けばリョウはオメガに勝ってましたが、アニスに花を持たせたいのでうっかり踏まれてもらいました。プログラムの解除ができない! よしラブパワーで計器破壊そして勝利! TVシリーズでは空気銃レベルだったソニックガン(旧名ジリオン)の見せ場も作ったよやったねリョウ!

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私のために酷い目に遭わせてごめんねリョウでも私よりロケットを選んだことは許してないので私は私の道を行きます見送りにも行かないわよ。
かーらーのー、座席で待ってました!(脚本&演出:ジェダ・ハッサン)監督含めスタッフ渾身のアニス最高の笑顔でボーグマン完結!

こんな具合で、「アニスのこんな姿あんな見せ場」が優先で、ストーリーはその後についてこさせればいい、という構成だったんじゃないでしょうか。前にも書きましたが、シンプルなストーリーゆえに、ボーグマンに思い入れのない視聴者には比較的見やすい「近未来SFアクションOAV」として成立しているものの、ファンがボーグマンの後日談に期待した要素はあまり入っておらず、根岸監督は「ボーグマンの続編にお金を出すファン」をどう想定していたのか。このちぐはぐさは3人いたプロデューサーも影響してるんじゃないかと思うので(特に剣狼やボーグマン2にも関わっている加藤Pが引っかかる)、根岸監督だけの責任とも思えないんですけどね。ただ、「本橋アニスでもアニスの出番を増やして彼女をしっかり描けばファンは納得してくれる」と思っていたのなら、そもそもそれが大誤算だったんだろうなと。

また次回更新まで間が空くと思います。スミマセン。
posted by はらよしかず at 19:13| Comment(3) | ボーグマン

2019年10月22日

【ラストバトル】チャック誕inラストバトル【番外編】

日々バタバタしていて、気が付いたらチャックの誕生日が目前でした!(白目)という有様だったのと、どのタイミングで振り返ろうかと思案していたこともあり、今回はラストバトルのチャック(+美姫)を採り上げます。2日遅れですがいんだよ細けえことは(ザ・松田ステイ)。

これはラバレもそうなんですが、リョウとアニスがスタッフの意向に振り回されファンに違和感を与えるキャラクターとなってしまったのに対し、チャックは続編の世界観に対応し、なおかつTVシリーズと変わらない振舞いで登場しています。美姫との関係の進展等、OAVでファンが望んでいた姿を見せることができたのはチャックだけでしょう。良いのか悪いのか、スタッフの思い入れから少し離れた位置にいたお陰で、彼らしさを失わずに済んだのではないでしょうか。井上氏の地に足の着いた演技に寄るところも大きいと思います。

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リョウとアニスの破局が描かれた直後に登場。このショッキングピンクのトランクスは、松井菜桜子さんに強烈な印象を与えた模様(ソースはパンフレットのコメント)。チャックはラストバトルの初期案では警察学校の教官になっていたとかで、そっちも見てみたかったですね。

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ラストバトルの特色が表れているチャックと美姫のホットなシーン。ごく自然にチャックの腕の中に倒れ込む美姫。その彼女を抱き留めて髪を撫ぜたり、ブーツを脱ぐ美姫の仕草やチャックが彼女のために椅子を引いておく動作など、演出がとにかく凝ってるんですよ。なぜこの愛情をリョウとアニスに注げなかったのかと、そういう意味で腹が立ってくるレベルに良いです。りょあには(諸事情で)あんまりいちゃいちゃさせられないのでチャックと美姫でニヤニヤしてね! ということだったのか。もしくは演出の村山氏が美姫派だったそうなのでそのせいかしら。
そう云えばここまでいちゃこらしてんのに同棲はしてないのか。実家の爺ちゃんがその辺うるさいんですかね。

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中華料理店でアニスを諭すチャック。チャックとアニスの距離感と空気が心地いい場面。2人が本当に破局したらいちばん心を痛めるのはチャックなんですよね。あとリョウは仲間以前に親友だし、どうしても彼の肩を持ちたかったんでしょう。だいぶ前にも書いたんですが、アニスがリョウ以外の男性を選んだらめっちゃ干渉しそうな気がする。リョウならともかくオレよりいい男でないと認めないぜ? みたいな。

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ハンターボーグマンとの一騎打ち。地形を考慮したバトルに仕上がってます。チャックはTVシリーズでは単騎だとイマイチええとこなかったんですが、この一発で仕留める場面で挽回しましたね。カッコいい。そんな妖魔を倒すように、ボーグマンをあっさりころころしてええんかと思わんでもないですけど。ヤツら一応元人間だし。

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チャックに抱きつく美姫の手に力が籠るところとか、完全無欠のラブラブカップルぶりがまぶしい。ねえ本筋は誰と誰のラブストーリーでしたっけ?(皮肉)

ラストバトルにせよラバレにせよ、リョウとアニスがTVシリーズと異なる空気をまとわせて登場した違和感を和らげる役目を、チャックは担っていたと思います。結果的にそうなっただけで、スタッフがそこまで意識してチャックを動かしたとは思ってませんが。
チャックの柔軟の利くポジションとキャラクターが、数年後に(ファン的に)大きな悲劇を招くことになりますが、さらにウン十年後にブルーレイBOXのイラストの方が更なる悲劇として語られるようになっちゃうとはこのリハクの(略)。菊池氏がどんだけブーブー云おうが、これだっきゃ変化と認める訳にはイカンのでず!! 未来永劫としあきからツッコまれ続けるんですよ!?(どうでもいい)

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実はチャックがいちばん美味しい場面ってここじゃね? と思わなくもない。
いいですよね姫抱っこヽ(´ー`)ノ
posted by はらよしかず at 17:24| Comment(3) | ボーグマン

2019年10月15日

【30周年】ここが変だよ! ラストバトル解答編その1。

さて資料も出そろいましたので、ラストバトルをぼちぼち語っていこうと思います。今までのはほんの序章です。あの程度でゆるされたと思うなよハッサン。食傷気味になると思うので、合間に別のネタも挟んでいく所存。

サイソニック学園と妖魔の概念の消去、リョウとアニスの同棲関係という設定に釣り合わない愛情描写の欠如、リョウとチャックの戦闘のサポートに留まったバルテクター、オリキャラのハッサンと火鷹が話を回すお粗末なシナリオと、ラストバトルが「ボーグマンの続編」として見ると欠陥だらけなのは今までの記事でお分かりいただけたかと思います。特にメカを中心に、続編でありながらTVシリーズの設定のほとんどをなかったことにしたのはどういうことなのか。

簡単です。根岸監督が優先したものが「三年後のメガロシティ」だからです。

ラストバトルの冒頭の仕上がりは素晴らしいです。無数に乱立するビル群、働く人々、夜の歓楽街、そして発展から取り残された、それでも逞しく生きる貧困層の人々が集うスラム街(旧グレイタウン?)。三年の間にメガロシティが歪な発展を遂げたことが伝わる描写と、合間に挟まれるオメガ誕生のカットは「この街でまた何かが起こる」という期待を高めずにいられない、魅力的な映像となっております。山ちゃんの歌もカッコいい。

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が、この冒頭の空気感と、かつてこの街を守る為に戦った「(元)超音戦士」たちの描写が噛み合ってない。謎のボーグマン出現に戸惑う美姫の後、舞台がアメリカに移った途端、突然はじまったリョウとアニスの痴話喧嘩の説明不足が、それを物語っていると思います。

根岸監督が重要視したのは「メモリーが守った街のその後」であり、そこで「メモリーの遺志」を継いだリョウたちが再び何をし得るのか、だったと思うのです。
しかし、どういう訳か根岸監督はそれ以上に「街」そのものにこだわり、超音戦士だったリョウたちとその世界を、監督が設定したと思われる「三年後のメガロシティ」に見合うリアリティに落とし込んでしまった。そのリアリティは、AI搭載で喋るバイクも変形システムも奇抜なデザインのバギーも不要とし、バルテクターの機能も制限。さらには「妖魔」というオカルトな敵がいたことも伏せ、サイソニック学園も過去の遺物としてしまった。
このこだわりはヘブンズゲートの描写にも及んでおり、火鷹の案内でヘブンズゲート内を見て回るアニスのくだりでそれは分かると思います。磁力で快適に走るエアカーとか、近未来の雰囲気はいま見ても興味深いです。というか、案外リアルでまだ実現されてない気がする。

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こんな風にメガロシティにはこだわったクセに、NASAの描写がいい加減なのが(ハッサンのあの蛮行を金属疲労で納得するなんてあり得ないでしょ)、ラストバトルのイラつくところです。

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※インタビュー再掲。海上都市云々の部分にこだわりが窺えます。


本当に推論ですが、ラストバトルは元々「アフリカで教師をしているリョウとアニス」の心のすれ違い、そこに付け込みアニスに接近する火鷹、という恋愛要素中心で途中まで制作が進行。しかしシナリオが没となり、二転三転した挙句、最初は影も形もなかったNASAスタートの(急造?)シナリオが決定稿となった。その過程で根岸監督はラブストーリーを諦め、「三年後のメガロシティ」、そしてメモリー(の遺志を受け継ぐアニス)に自分を認めさせるために狂気に走った火鷹の在り方に照準を絞ったのではないでしょうか。もしかしたら、根岸監督が自由にこだわれた要素がそこだけだったのかも知れません。
火鷹の信念はあくまで「サイボーグとは人類の進化の鍵」にあり、TVシリーズの設定がひっくり返されたのは、「火鷹を基準とした科学力」にリアリティを持たせたかったと推察。転送装置もラストバトル的にはロストテクノロジーにしちゃったみたいですし。

結局、根岸監督がラストバトルで何よりも誠実であろうとしたのはファンでもリョウたちでもなく、監督の中の“メモリー・ジーン”だったのではないかと思うのです。火鷹の野望に浸蝕されようとしていたメガロシティが、ボーグマンというメモリーの代行者たちによって(街の人々の誰も気づかない間に)再び救われる物語を描き出したかったのでしょう。
しかし、「メモリーのいないボーグマンは丹下段平のいないあしたのジョーみたいなもの」と云い切るほどにメモリーにこだわった割に、随所にメモリーの存在を感じるような作品だったかというとそうでもない。まだラバレの方が「メモリーのいないメガロシティ」の空虚感、そこで彷徨うリョウたちを表現できていたんじゃないでしょうか。
監督がメモリーに捕らわれたせいで、リョウたち「ボーグマン」がどう3年の月日を過ごし、どう生きようとしたかが不明瞭となってしまい、肝心のメモリーの存在すらもどこかぼやけている。そこを鮮明に描き出せなかったのもラストバトルの欠点だと思います。

というか、インタビュー読み返すと、ラストバトルは監督の引き出しから無理やり要素を引っ張り出して作った続編で、本当は監督の中でボーグマンはFORVERで終わっていたと思わざるを得ません。しかし、根岸監督がここで降りていたら間違いなく園田氏が乗り出していたと思われるので、監督が続投したことでボーグマンは守られたと思っていいでしょう。そこは感謝すべきと思ってます。
そこまで云うかと思われそうですが、ではクロノスの大逆襲を踏み台にしたレイナ剣狼伝説以上の惨劇を見たかったと?

なぜ途中まで制作が進んでいたアフリカスタートの物語では駄目だったのか、なぜリョウとアニスの関係は中途半端なことになったのか。次回はそこに触れようと思います。

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関係ないですけど、ラッコのトレイシーちゃんは何をしたんでしょうかね。
美姫も気になってるんじゃないですかね
posted by はらよしかず at 19:00| Comment(3) | ボーグマン

2019年10月04日

【資料】ラストバトル アーカイブス【後編】

ラストバトルに戻ってきました。が、リョウ誕もちっと書き足りてない感があるので、もしかしたら補足回をやるかも知れません。またマンガをロクに描けないまま今年もあと2かgウェッホウェッホン!!!(吐血)

今回は脚本の岸間信明氏がアニメディアの別冊付録で発表した2本のSSです。掲載に差し障りが出たら削除します。
ラストバトルの欠陥の原因のほとんどは脚本にあると云ってもいいぐらいですが、岸間氏を戦犯として責める気になれないのは、このSSを通じて岸間氏のボーグマンという作品、そしてリョウとアニスの関係に対する深い思い入れを感じるからです。
前編で掲載した根岸監督のインタビューにあるように、脚本が途中で大変更となり結局四稿まで改稿された経緯を考えると、岸間氏のモチベーションが切れても仕方ないし気の毒な状況に置かれていたことは想像に難くありません。
SSはどちらも「リョウとアニスはアフリカで教師をやっていた」最初の設定が大前提となっており、ラストバトルでトンチキぶりを晒したリョウは、ここではちゃんとアニスを大事にする年相応の青年として、アニスはリョウに寄り添いつつ、教師として懸命に生きる女性としてしっかり描写されています。
あの22話で見事にリョウを掘り下げるなど、キャラクターを重視して丁寧に描写してきた岸間氏なので、ラストバトルのあの完成稿が氏の本意だったとは到底思えないんですよ…。

脚本の大変更の理由は知る由もありませんが、3人いたプロデューサーの意向のすり合わせや、根岸監督の「ボーグマンの続編」に対する試行錯誤など、大人の事情が錯綜したことは確かでしょう。
本編でも、主人公が夏目想太郎でゴールドシルバーブロンズなボーグマン設定ありきの世界観がギリギリでひっくり返った経緯を考えると、根岸監督はそういう卓袱台返しが平気な方だったんじゃないかと思ったり。


アニメディア1989年6月号付録「アニメ少女体験告白集」より。

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「メモリーの不在」がアニスにもたらすリスクから彼女を救うリョウや、アニスの教職に対する情熱、リョウへの想いが見どころ。ここでは未亡人にコナかけられてますよリョウ。イザヤは何歳なんだ。ピチピチの若い男を捕獲しておきたかったのか。アニスをサポートするサンダーもいい味出していて、この世界観だったらサンダーもそこそこ登場していたのかと。
アニスのパーツを自分のと交換したと云うリョウですが、どうやって手術したのか。ブラックジャックが自分で自分を手術したぐらいには難易度高そうですが。
まじめな話、アニスは生きている限りこういったリスクを負う運命にある訳で、リョウが傍にいて自分の一部を与え続けていくことで、2人は一蓮托生ということですよね。まあチャックが猛勉強してメモリー並の科学者になる未来なら、悲観することもないと思いますけどそんなものはない(無表情)。

アニメディア1989年9月号「アニメキャラ キョーフの未公開秘話集」より。

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たぶん時系列的に、こっちが「ラブ・バラード」より先のエピソードになるんでしょう。実はよしかずさんこの話がちょう大好きです。控えめに申し上げてもラバレより遙かに好きです。りょあにの聖典だと断言します。
男女の関係を意識し合いながらも、間に横たわるメモリーの存在にそれを阻まれてしまう。それでいて、ふたりで過ごす時間が楽しくて幸せで。そんな空気感がたまらなくいいんですよ。幽霊メモリーとリョウの会話も優しくてしっとりしてていい。サンダーがチャーミングでいい。最後なんてもう絶対にセ(規制)。

どちらも岸間氏の温かい目線の感じられる内容なので、だから園田氏みたいにフルボッコできないんですよ。おそらく(火鷹を交えた)2人のラブ・ストーリーをちゃんとやりたかった岸間氏に対して、根岸監督は同棲設定で満足してしまい、別の要素を重視してしまったのではないかと。この「別の要素」に関して、後日考察を進めていく所存。

だいぶ前にも書きましたが、ラストバトルはノベライズ版を出して補完するべき作品だったと思います。菊池氏が外れた時点でそういう企画も出なかったのかも知れませんけど、惜しいなあ…。

おまけ。
アニメージュ89年10月号のOAVレビュー。

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タイトル部分をうっかりトリミングしちゃってますが、いちばん下がラストバトルの項目です。あさり先生は通常営業だからともかく、アニスのおっぱ…変身バンクしか見てなかったライター連中にそこまで云われる筋合いねーよとか思っちゃうのはわたしの心が狭いんでしょうか。まあ当たってる部分も多いけど(ムキー)。
posted by はらよしかず at 21:00| Comment(3) | ボーグマン