2022年02月04日

【アニス誕】アニスの瞳に恋してる【ブログ7年目】

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あけおめも何もかもすっ飛ばしてアニス誕です。そして7年も何やってるんですかね(自嘲)。思うところあって今後ブログの更新は去年以上に遅くなると思います。その代わり考えていることがいくつかあるということで。きちんと形にできるといいなあ。
呪術廻戦0を観に行くのに忙諸事情で今年はマジでスルーする気でいたんですが、先日トップ画像のフィギュアを手に入れたのがきっかけで、ちょっと何かやれそうな気がしてテキストパッドを起動した次第です。

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商品説明によると目の塗装にかなり気を使われたそうで、TVシリーズの設定画に寄せている印象。


メルカリで出品されていた、海洋堂のソフビアニス(ボーメ氏原型)の完成品です。自立できるよう重さが調整されていたりと、モデラーさん独自の配慮がされた一品で、たまたまぽちれてラッキーでした。金欠だったからちょびっと悩んだけど。
時間ができたらちゃんと撮影して紹介させていただきます。いにしえのムサシヤの完成品ソフビアニスも宿題になってるので、いつになるかさっぱりですが(白目)。
ボーメ氏原型のTVシリーズコスのアニスは前々から超欲しくて、いつかキットを手に入れて自分でどうにかするしかないかしら…と淡い夢を抱いていましたが、これで作らなくて済みます(駄目人間)。でもまめアニスは手に入れて作ってみたい。

で、実は同時期に同じキットの完成品がヤフオクに出品されておりまして、モデラーさんの「アニスの目」の解釈の違いが面白かったので、今回話題にしてみようと思ったのでした。

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ヤフオク出品ver。目元に独自の艶を感じますね。


ツイッターだったか、アニスを制作中のモデラーさんの呟きで「アニスの目の情報」の入れ方の難しさに触れていたものがあったんですが、アニスはぱんつ以上に「目」にモデラー諸氏の思い入れが反映されるキャラではないかと思いました。

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このように、菊池氏もアニメージュのアニスの描き方講座で目の重要性を語っておられるので、当然と云えばその通りですが。

ここで菊池氏の作監&版権イラストから、アニスの「目」だけを見ていきます。画風の変遷については、今回の記事の主旨から外れかねないし資料の整理だけで一苦労になるので触れません。というか、変遷を追う「だけ」ならリョウかサイメビの方が分かりやすいと思ってます。リョウはアニス以上に変遷がすごいんじゃないですかね。

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初期から追っていくと、ハイライトの入れ方はあまり変わらないのですが(でも初期の方が丸っこいかな?)、瞳と白目の比率が少しずつ変化してる気がします。菊池氏の執筆時の手癖にも寄ると思いますが。

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前期OPと後期OPの(時期的な)違いは、下睫毛と瞳の接地でしょうか。前期OPや初期イラストだとくっついてますが、後期OPとこの時期のイラストだと離れていて、ボーメ氏の塗装だとこれらがベースになってる印象です。個人的にもこっちの方が好みですね。

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かなり前についったのフォロワーさんからいただいたボーメ氏原型のアニス記事より。
ボーメ氏の癖と菊池キャラの相性の良さが存分に出てますね。


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TVシリーズ終了後だと、下睫毛と瞳が再びくっついていて、目じりがややシャープに。目の形が縦型の楕円から次第に台形(更には菱形)っぽくなっていくんですよね。
で、この後期OP〜ラバレ直前ぐらいの瞳から情報を抽出しているモデラーさんが多いんじゃないかと。「瞳と下睫毛がやや離れていて、なおかつハイライトがそれっぽい」これがめっちゃ難しいんじゃないでしょうか。

上記を前提に、現在出回っているアニス完成品を見ていきましょう。

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ムサシヤのソフビ完成品。見たまんま当時クオリティですが、それでも似せようという意気込みは感じます。瞼を二重に塗装するのはまだ難しかったんですかね。

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ふるプニ。どの時期のアニスに寄せようと思ったのかさっぱり分からない。こんなにまんまるお目々じゃないし。変身バンクの正面顔を参考にしたのは窺えますが。原型師は顔ではなく、TVシリーズのコスの再現にステータスを振ったのかなー。

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メガハウス。正直、初めてデコマス画像を見た際にニセコイの小野寺さんかと思いました。当時の菊池絵を再現するだけではなく、イマドキの「萌え」のエッセンスを垂らす試みを成したらニセコイっぽくなったんでしょうか。そもそもtkbを造詣していたら、それで(メインターゲットの)オッサンたちの夢は叶うんでしょ? と思われていたんだろうか…と邪推するのは悪でしょうか。フィギュアそのものは決して悪くないんですが、関係者にアニスのガチ勢がいなかったと思われても仕方ない愛のなさ。

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発売当時に本館ブログに掲載した画像の再掲。ちょっと明度をいじりました。


みんなだいすきウェーブのビーチク。これ本当に完成度が飛び抜けています。正に最適解。原型の小川氏は世代ではなく当時の資料を元に制作したそうで、その過程でアニスにハマったんじゃないだろうか。仕事「だけ」でこれにたどり着いてたら奇跡だと思うんですが。前述の「下睫毛と瞳の間」のバランスと、ハイライトの入れ方が絶品。
で、ずっと情報が止まっているドスケベ水着は制作進んでるんでしょうか。そっちじゃなくTVシリーズコスverに変更してくれてもええんやで?(真剣)

インスタント更新になってすみません。しかしこれもう無理だろ…と思う位に脳内で要素が散らばってなかなかくっつかない状態から、何とか形にできたのでやればできたぞわたし! という気分。次回はらくがきのリハビリ状況か、また保留にしている小ネタ集の続きのどっちかです。
posted by はらよしかず at 21:59| ボーグマン

2021年12月07日

【チャック】サイボーグの俺が恋した特殊部隊のリーダーはお嬢様だった【美姫】

年寄りなのでイマドキのラノベやラブコメのタイトルの長さにいまだに馴染めません。

そんな訳でチャック×アニスだった前回から本題のチャック×美姫を語ってみようですが、以前ファントムスワット考察で語ったように、美姫は園田氏が想定してなかったヒロインであったことがアニメ誌等から窺えます。3話のフリッツ博士とアニスの会話から、ボーグマンチームのライバルチーム登場までは構想内にあったと思われますが、そのリーダーとチャックの恋愛関係までは考えてなかったのではないか。根岸監督も園田氏もやる気のなかった恋愛要素がひょっこり出てきた経緯は不明ですが、魔女っ娘シリーズやオレンジロードを手掛けた堀越Pの要望と推察しております。
この路線は岸間氏に合っていたのか、積極的にチャック×美姫(&リョウ×アニス)を描いたのに対して、園田氏は微妙な対応を見せておりました。園田氏がこだわったのはボーグマン3人によるバランスの取れた「男2人女1人」のチームで、美姫は彼らの関係を壊す存在として構えていた節があります。

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再掲ですが、これらをアップした方が手っ取り早いので。
ホビージャパンの美姫フィギュア記事のコラム。美姫は「ミステリー」だったと強調していることから、最後まで彼女のキャラを掴めないままだったことが窺えます。美姫の基本設定を作ったのは他のスタッフで、「桂財閥のお嬢様」がファントムスワットのリーダーとなり、妖魔に立ち向かう理由等、細かい掘り下げまで誰も手が回らなかったんじゃないかと。コラム内でも「うまく使い切れなかった」と認めていらっしゃいますが、「自分の構想の外から入ってきた」ヒロインに対する当惑があったと読み取れます。いいキャラなのは認めていても、響リョウと同様、他のスタッフから押し付けられた「余所の子」という抵抗感を拭えなかったんじゃないかと。チャックとの恋に関する記述「ほのかな友情」に注目。

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何度もアップしているアニメージュ10月号の園田氏コメント。既に美姫がチャックと接近しているのに、「アニスのリョウへの思慕に触れるとドロドロした三角関係になりかねない」とちぐはぐなことを主張しているのがずっと疑問だったんですが、もしかしたらこの記事の取材を受けた時点では、園田氏はチャックと美姫をくっつける気はなく、前述の「ほのかな友情」で留めるつもりでいたんじゃないかと気付きました。
園田氏がアニスに入れ込み始めた時期なので、チャックにとっていちばん大切な女の子は美姫ではなくアニスであり、それはリョウも然り。互いに手を出せないように牽制し合いつつ、アニスを大事にしていく(恋愛になりそうでならない)「正三角形」を通したかったんじゃないでしょうか。「クロノスの大逆襲」はいいサンプルで、ロム兄さんに熱烈アプローチしレイナと張り合ったりしたものの、最後はレイナと共に旅立つロムを見送ったミンぐらいのポジションで、園田氏は美姫を考えていたんじゃないですかねえ。

以降も園田氏はこの設定を前提に3人の関係を語っておられましたが、実際の本編にはほとんど反映されておりません。園田氏の中では公式でも、他スタッフが認知してない設定が多いのがボーグマンの困った点。しかし根岸監督も絶対に本編になかったセリフや設定をインタビューで語っていた罠。そういうとこだったんやぞ。

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17話でお互い呼び捨てだったのに
18話では「チャックさん」「美姫さん」と妙にかしこまってるのに違和感。


園田氏がチャック×美姫に消極的だったとすると、18話で(17話できっちり描かれていたにも関わらず)美姫とボーグマンチームの距離を改めて強調した理由がしっくりいきます。美姫はチャックに魅かれていても、これ以上彼女がボーグマンチームに歩み寄ることはない、と2人の間に線を引く意図があったんでしょう。18話を採り上げる時にまた触れますが、後のライジンオーの長官、超者ライディーンのクロウに見られる「反主人公思想」の源流に美姫がいたとしたら、Aパートできっぱり否定したボーグマンチームを、Bパートであっさりスペースブロック内部に入れたのは不自然なんですよ。長官やクロウの柔軟性皆無な頑なさを見ると分かるんですが、園田氏流の手癖と云うかお約束なら、状況的に頼るべき援軍だったとしてもボーグマンチームを美姫は信念ゆえに拒絶して、結局ボーグマンチームが強引にスペースブロックに突入する流れになったはずなんですよ。
なもんで、Bパートは絵コンテで根岸監督がかなり手を加えたと思ってます。根岸監督は「メモリーの(母性ある)視点」を重視しておられたので、ボーグマンではあんまりギスギスした人間関係をやりたくなかったんじゃないかしら。
5話でマリモ先生→チャックを入れちゃったことも、園田氏的に枷になったのかも知れないですね。本編にマリモ先生と美姫の恋のさやあてまで入れる余裕はなかったでしょうし。いま考えると、一度は放置されたマリモ先生をコメディリリーフとして拾い上げて、バーガー署長とのロマンスに持って行ったのはミラクルだったんじゃないでしょうか。

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しかし、園田氏は24話でチャック×美姫がほぼ成立する場面を入れてます。ただ、ここでもBパートは園田氏というより岸間氏の作風に近いので、本当に園田氏による恋愛描写だったのか疑問。やっぱり絵コンテで変えられた可能性を捨てきれない。
穿った見方をするなら、24話でも美姫がチャックに本気になっただけで、チャックは美姫を振ってアニスを選ぶ可能性を残していた。チャックとリョウをレイナにおけるロム&ガルディと同様、「アニスの幸せの為に無償で尽くす」存在として据えようとしていたんじゃないか、という疑念がちょーっとだけあったりします。クロ逆の最終回では大いなる使命を果たす為に想い人のルリィと別れたはずなのに、剣狼3でレイナ「姫」の為の存在になったブルージェットを見ると、流石にそんなことまでしなかったとは云い切れないンですよ。

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これも再掲のアニまかインタビュー。これに園田氏の美姫に対する本音が全部出ていると云っても過言ではない。自分の考えていた三角関係が美姫の登場で台無しになった、ということですよねコレ。いうてジリオンの三角関係も匂わせただけで恋の花が咲くまでに至っておらず、いいお手本になったはずなのにやっぱりジリオンを見てなかったんですかねえ。
結局「アニス姫を守る2人の(おバカな)騎士」が園田氏なりの落としどころで、チャック×美姫も肯定しきれなかったのはドラマCDから窺えます。あれとカセットブックのチャックと美姫はカップルというより、ドスケベ男とヒス女がてんやわんやしてるだけで微笑ましさも何もあったもんじゃない。ラストバトルのようなストレートにラブラブな2人は書けなかったでしょう。ラバレは尺の都合であれが限界だったと思いますけど。後年のライジンオーでは小さな恋のメロディがちまちま描かれていたのに対して、年頃の男女の恋愛描写は極力避ける傾向にありましたよね。

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美姫の出番が比較的多かった岸間&会川脚本だと、終盤からしっかりとフラグを立てられておりました。岸間氏はファントムスワット初登場の15話から美姫を書くことが多く、チャックと美姫は岸間氏が育てたカップルと云っても差し支えないんじゃないでしょうか。
会川氏は23話&27話でチャック×美姫を書かれましたが、23話の美姫はクールに振る舞いながらも、ピンチをチャックに救われた時に見せた安堵の表情が可愛かったし、デートに誘えとチャックの背中を押すリョウが微笑ましかったりと、会川氏にもチャックと美姫のラブコメちっくなエピをやって欲しかったですねえ。会川氏はチャックへの思慕という分かりやすい要素があった分、美姫の方がアニスより動かしやすかったんじゃないかと思えます。個人的にも、ボーグマンと慣れ合う気はない、だけど頑固に拒絶もしないという、会川氏が据えた美姫のスタンスがいい塩梅な気がします。
27話で美姫を助けたいチャックを支えるアニス、しかしピンチに陥った2人を救う「ヒーロー」がリョウという構図がボーグマン3人と美姫の関係のピークで、これ以上は要らないぐらい完璧でこの流れを保持できていたら、チャックと美姫はもっと色気のあるオトナの関係になったかも知れないし、リョウとアニスの関係も踏み込んだものになったんじゃないですかねえ。28話でリセットされたのは本当に勿体ない。

結局園田氏の批判になるので、我ながらいい加減書き飽きててうんざりしてるんですいや本当に。でも「登場人物も世界もすべては愛するレイナの為に」を完璧にやり切った剣狼3も悪いんですよ。あんな内容でなければここまで疑うこともありませんでしたと断言。
しかしながら美姫は「チャックとの恋」をとっかかりにキャラメイクが成されていったヒロインなので、園田氏は恋愛要素に頼らず、「フリッツ博士の信念を継ぐ者」という角度から美姫を見ていたなら(コラムの「人間として妖魔と戦っている」を信じれば)、また違う魅力を見せた可能性はあるっちゃあるんですよね。しかし隊員たちは、一応いがみ合っている関係のボーグマンと隊長が親密な関係なのを容認してたんだろうか。必要なのは組織の力! とムキになってるのは美姫だけで、他の隊員は別に共闘してもいいんじゃないですかあの優男と一緒にいれますよ隊長?(ニチャァ)だったんだろうか。そういえば27話でファントムスワットを退場させて美姫だけを残したのは、根岸監督にとってもファントムスワットは扱いに困る設定だったんでしょうかね。玩具関係なかったし。

もっと本編の情報だけを拾い上げて、チャック×美姫の萌え語りをしようと思ってたんですが、実際やってみると難しくてこういうまとめ方になりました。考察のために情報を整理していくと、園田氏の主張の強さもさることながら、基盤たるファントムスワットの内部事情がほとんど描かれてない。その組織の中心である桂美姫の人物像がイマイチ見えないまま恋愛関係が進んでしまった。そのせいで何かが足りない、何かが惜しいカップルになってしまった面はあると思います。せめて17話みたいな2人がプライベートで逢うエピがもういっこぐらいあれば…そういえばリョウとアニス&メモリーは休日に何をしてるとか、そういうエピがほとんどなかったんですよね。

カップル事情と云えば、ジリオンではぬーたいぷで独自のカップル論(JJ&チャンプ以外×アップル、JJ×アディ等)を熱弁していた渡辺麻実氏も、アニメディア付録のSSでアップルを既婚者にしたりとスタンドプレーに走ってましたが、結局公式化までは至っておらず、渡辺氏もそこは弁えていたと思われます。園田氏は「原作者」を自負していただけに、逆に根岸監督に譲歩を迫る立場だったんでしょう。
果たして足並みをそろえるべきはどちらだったのか。ボーグマンを語っているとそこでモヤついて溜息が出てきちゃうんですよね。何度も云ってますが、園田氏がいたからこその魅力も間違いなくあるので。

年内は来年の抱負など、雑談でもう1回更新予定。予定です(強調)。
posted by はらよしかず at 17:57| ボーグマン

2021年10月29日

【チャック誕】チャック×アニスの可能性について考えてみた。

ここ2〜3年というもの、予告通りにコトを成してない気がしますがチャックの誕生日なので仕方ないです。当日の更新でもないですが気にしないでいただきたいお願いゆるして(懇願)。

いや実は去年と同様スルーするつもりでいたんですが(スマン)、ついったで呟いているうちにチャック×美姫で何かしら記事いっこ書けそうと思い、ネタを脳内で転がしていたらチャックとアニスの関係から見直さないと考察が行き詰まるので、書きながらふたりの関係を探ってみたいと思います。

チャックとアニスは、前番組のジリオンのチャンプとアップルと立ち位置が似ていながら、実際は彼らの関係を継承しきれませんでした。チャンプは中盤辺りからアップルへの思慕を垣間見せる場面が出てきますが、それは同時にアップルのJJへの思慕が窺えることでもあり、JJもまたアップルへの思慕を見せ始めていきます。
しかしジリオン3人組の場合、JJ→アップルをほのめかしたところで物語は終わります。チャンプもアップルもJJが大事だったので、JJを頂点にした(恋愛抜きの)三角関係で在り続けることをスタッフが優先したことが、後の関連書籍やアニメ誌の記事から窺えます。OAV「歌姫夜曲」でJJとアップルはいい雰囲気になりますが、スタッフが「恋するJJ」を描けなかったせいでいい雰囲気止まりになったと、アニメディア別冊の歌姫ガイドブックにありましたね。

ボーグマンチームもホワイトナッツの3人と同様、当初は恋愛御法度が前提にありました。しかしボーグマンでは、桂美姫という三角関係に入り込むヒロインが登場。恋愛解禁となりこれがホワイトナッツとの差別化の要素のひとつとなりました。
しかし園田氏はボーグマン3人の関係をアニスを頂点とした正三角形で想定していたようで、美姫はそのバランスを崩す存在として扱いを持て余していた節があります。その辺に触れる前に、チャックとアニスについて見直してみます。

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1クール目はチャックのバギーの助手席に座るアニスという構図が多く、必然的に2人が共に行動している場面が多く見られました。特に園田脚本回では、2人のバギー内での交流が丁寧に描かれておりました。

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5話。リョウを休ませて、チャックとアニスで遠足に行くことを決めた後「その方が(リョウがいない方が)良かったりして」という呟きをアニスに聞かれてしまう場面。冗談めかしてましたが、まだプレイボーイの設定が活きていた頃でもありますし、隙あらば…という空気を作っておく意図があったのかもと思ってみたり。

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7話のこの場面も、教師ってのも大変だな、というぼやきに「文句云わないの」と窘めるアニスを見やるチャックの目線がちょっと意味深。単独行動になりがちなリョウよりも、チャックはアニスといる時間が長い分、彼女を異性として「観察」することが度々あったのかも知れません。

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しかし、それが少し変わったのが8話。暴走ショベルカーに怒ったアニスにチャックが引き気味になり、アニスは自分の手にあまる女の子だという反応を見せます。

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さらに11話で、小競り合いを始めたリョウとチャックを叱り飛ばすアニスで「男2人はアニスの尻に敷かれる」という構図が明確となり、園田氏の考えるボーグマン3人の関係のバランスは11話で完成し、これを崩す気はなかったと思えます。
一方で岸間脚本だとリョウとアニスの絡みが多く、会川氏は(1クール目の時点では)登場人物の横の繋がりよりも、キャラ単体の見せ場を重視してたように思えます。10話のチャックとか。
そして2クール目で美姫が登場。根岸監督&園田氏が主人公とヒロイン(リョウとアニス)の恋愛をやる気がなかったこともあってか、チャックと美姫は恋愛要素を一手に担うこととなり、チャックは園田脚本回で見られた意味深な態度をアニスに見せることはなくなりました。
個人的にですが、美姫登場以降の方が、チャックとアニスの微笑ましい場面が増えたように感じます。チャックに想い人ができてリョウとアニスが接近したことで、岸間&会川氏は3人の距離感を掴めてきたのではないかと推察。園田氏は逆にやりづらくなったと思いますが、この辺に関しては次回以降に。

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1クール目以降で特に印象深いチャックとアニスと云えば、22話と27話でしょう。22話の橋の上でのやりとりは「先代」チャンプとアップルを想起させる軽妙さでとても良いのです。22話はボーグマンチーム3人個々の掘り下げと関係の見直し(アニス→リョウの発覚等)という点でも優良回なんですよね。

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27話は非常に会川氏らしい熱血回。リョウが親友のチャックの嘘を見抜けなかったのは引っかかりますが、しかしそれでもアニスだけは見抜いていて、今の私でも貴方の目の代わりぐらいにはなれる、と彼をサポートする場面の熱さで許せてしまえます。会川氏なりの「男女の関係を超えた仲間」の描写を、ここでやっておきたかったんでしょう。そしてBパートでリョウとアニスの関係の進展を匂わせるというソツのなさよ。
なもんで、28話でお釈迦にされたのが本当に悔やまれる。27話-28話を連続して見ると、まだ作品に残っている可能性や熱量を最大限出そうとしていた会川氏と、アニスにのめり込んでいった園田氏の温度差が明瞭明確です。LD-BOXにインタビューによると、会川氏は当時かなり園田氏に食ってかかっていたそうなので、こういうところで噛み合わなかったのが原因なんじゃないかしら。知らんけど。
28話の制作時点ですべてが根岸監督の意向優先になってて、園田氏は梯子を外されてたように思えますけど、その分アニメ誌というカードを最大限使ったんでしょうなあ。実質園田ヒロインとしてのアニスのプロモーション冊子だったアニスにおまかせ! はその最たるものだったし。

そのアニまかの鷹森さんのインタビューによると、鷹森さん的にはアニスがチャックをどう思っているかは「よく分からないです」とのことで、本当に役作りにおける情報が不足してたキャラだったんでしょう。井上さんはラバレでチャックはリョウとアニスの兄貴分とコメントされていたので、チャックとアニスは「同じ体を持つ兄妹のような関係」でニアピンと結論。
しかしこれらは「チャックと美姫の恋」ありきで成り立ったので、ジリオンから続投したPの意向次第では、美姫がああいう立ち位置でなかったら(もしくは存在すらない)、リョウが朴念仁気味なのも考えると、チャンプの秘めた想いがチャックで報われる可能性は微レ存だったかも知れません。まあ没案のチャック×メモリーとどっこいなぐらいに低かったと思いますけど。

個人的な妄想ですが、チャックは美姫のことはおいてもアニスのことは好きだったと思いますし、アニスはチャックを選んでも充分幸せになったと思います。んでも、アニメディアのアニスインタビュー(おそらく園田氏はノータッチと思われる)での「チャックはひとりでも大丈夫だけど、リョウは自分がついてないと駄目」が真理で、ソツのないイケメン紳士よりも、子供っぽくてほっとけない「ヒーロー」のリョウが良かったんでしょう。22話で一緒に変身するところとか、実はノリも似ている同士ですし。何よりアニスは美姫と張り合ってでもチャックを振り向かせたいというタイプの娘さんじゃないですしねー。

という訳で滑り込みセーフ? の記事でした。次回は本題のチャック×美姫か、小ネタの続きのどっちかです。
posted by はらよしかず at 22:00| ボーグマン

2021年10月15日

2021年秋の小ネタ集・その1

もたもた更新準備している間に、上モノの小ネタが貯まってきたので順次紹介します。會川&ねぎし氏からぽろぽろ初耳情報が漏れ出てきてて、いっそ13話&最終回メインスタッフ中心のトークショーやってくれませんかね! 誰が行かなくてもわたしは行きますから! …ラムネの再起動も老師&ぽりりん不在だったんですよね。あっちもどういう事情でぽりりんがノータッチになってるのか。老師は察せるものがありますけど。

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ビデオベストセレクション特典。このリョウのポスターはアニス以上に見かけない(たまに外人出品者がボッタ価格で出してたかも知れませんが、英文の時点で目がスルーするので)シロモノだったんですが先日ヤフオクで発見。リョウは時々プレ値になることがあるので警戒してましたが、あっさり落札できました。カレンダー部分に痛みはあるものの、メインビジュアル部分は問題なく、経年劣化もほとんどありませんでした。

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大きいことはやはり良いことで、画集より迫力があって、細かい描き込みや塗りを堪能できました。アクリルガッシュってすごい画材だったんですねえ。アナログ塗り死ぬほど苦手だったので、当時から菊池氏の塗りの素晴らしさに溜息ついてました。アニスブームに振り回されることなく、リョウのヒーロー性(とバルテクター)にこだわり続けたことも、このイラストから窺えます。根底にはジリオンのJJの存在感への対抗心もあったのかしら。現場に関われなかった菊池氏が、ジリオンとの差別化及び異なる可能性を、版権イラストを通じて模索していたのかと思うとちょっとやるせないですね。結果論として、園田氏以上のジャイアンになりかねなかった菊池氏を関わらせなかった根岸監督の判断は正しかったと思ってますけど。

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ツイッターより。會川氏とのやりとりですが、ボーグマンの絵コンテで参加されていた剣地尚氏が湯山邦彦氏だったことが判明して驚いた次第。確認したら担当回は25-26話と32話でした。根岸監督がインタビューで、後半で実力のあるスタッフを確保できるようになったと語られていたので、その流れで湯山氏のスケジュールを押さえることができたんでしょう。

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25-26話全編に渡って
このダストジード、ノリノリである

しかし、どの回も湯山氏と分かって見てみたら面白い…とならない微妙回という罠。特に25-26話は怒涛の終盤のプロローグになるはずなのに、いろんな意味で「弱い」エピソードになっちゃってるんですよ。たぶん園田氏と根岸監督の平行線が極まった結果だと思うんですけど。園田氏はここいらで初期構想の「エスパーサイボーグ」的なオカルト路線に引き戻したかった、もしくは作品の主導権を手放す代わりに「アニス=第二のレイナ」がしやすいフォーマットを作ろうとしていた(私的にこっちの可能性の方が高い気が)のに対して、根岸監督は既に後半の構想を固めていてスタッフやPへの根回しも進めていた。そういった過渡期にあったせいで、面白い面白くない以前の、無難な形でしかまとめられなかった印象を受けます。
というか、ついったやトークショーでのファンとの受け答えを見る限り、園田氏はアイディアが二転三転して、何がしたいのかきちんと周囲に伝えられない、そういう気性の持ち主だったんじゃないかと思えます。知る限りでブレなかったのはアニス関連(歌手志望&リョウとはくっつかない)だけなんですよね。

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32話の冒頭、監視カメラ越しに視線を交わし合う(?)メモリーとダストジードの構図は独特で面白いです。ただ、最後のリョウVSダストジード再戦の相撲みたいな押し合いはちょっとイケてなかった。湯山氏がボーグマンという作品を把握できないまま作業しちゃったのかしら。たらればですけど、湯山氏がボーグマンにメインで関わっていたら、園田氏を制御できたんじゃないかなあ。後年のアニポケではちゃんと仕事してたんだし。

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巨神へ…ゴーレム妖魔とか、面白いシチュはあるのにどうして…


25-26話の微妙さは、岸間氏がバトル重視のエピが上手くなかったのも大きいんですよね。たぶんですけど、構成的にも本当は園田氏が手掛ける予定でまったく違う話をお考えになってたんじゃないかと思えますし。本編の妖魔サイドの動向をまとめてみたら、構成で何がしたかったのか、できなかったかが浮かんでくると思うので、そのうちやってみたいです。溜まってる宿題が片付いたらですが(遠い目)。
22話でフェルミナが詰んで妖魔三神官は全員リタイア、そして24話で「中ボス」ダストジードが本格的に動き始めた後の構成案が、園田氏と根岸監督で全然違ったんでしょう。ダストジードがどういう策を弄してくるのか、そもそもダストジードがどういう存在なのか(ジリオンのリックスのようにリョウに執着しているのか、メッシュの野望実現の為にすべてを捧げた部下なのか)、それまで保留してきた要素の整理をしようとしたら、「じゃあ妖魔ってなんなのさ?」から見直さないといけないことになり、結局2話分使っても不完全燃焼になったという気がします。根岸監督と園田氏では「妖魔」の解釈も違ってた(根岸監督はSF寄りのクリーチャー、園田氏は人知の及ばない謎の意識体)ので、二者の間に挟まれたであろう岸間氏を責めるのは気の毒なハナシではあります。
ただ、「妖魔界に引きずり込まれたリョウたちを助けるべく、子供たちと共に奮闘するメモリー」を見ている分には面白いので、「ボーグマンはメモリーの物語」としていた根岸監督の意向寄りに流れを持って行くことに意義があったのかも知れません。園田氏がもし根岸監督の介入を退けていたら、物語をどう盛り上げて〆る気でいたのか、それはそれで気になりますが、アニスが不自然に持ち上げられるだけの毒にも薬にもならない話になったんじゃないですかねえ。レイナという先例のせいで怖気しかしない。

話がそれましたが、26話の這いずって逃げるリョウが当時からどうにも嫌だったんですが(チャックとアニスを逃がすための囮になってるのでなりふり構っていられない、という姿を見せたかった意図は分かるんですが、「子供向けアニメの主人公」として見ると単純にみっともなくて受け入れられないんですよ)「外部スタッフ」としての湯山氏の解釈と思うと腑に落ちました。他の演出陣だと、リョウをああいう風に描かなかったと思うんですよ。
ファントムスワットの見せ方は面白いです。特に美姫とメモリーが歩み寄りを見せる描写はとても良い。美姫はフリッツ博士の遺志を継ぐ存在として、もっとメモリーと絡んで欲しかったですね。そこは24話の後で、メモリーに心身共にケアしてもらったりしてたんじゃないかという妄想で補っておく。

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メモリーの描写には力が入ってます

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モーリーからお守りをもらって、お礼を云うサンダーが素敵。ビバ山寺


やっぱり長くなりそうなので一度ここで切ります。次回は小ネタの続きか、チャック誕の予定。
posted by はらよしかず at 21:47| ボーグマン

2021年09月22日

【ありがとう】最終回アフレコ台本入手しました。【ヤフオク】

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今年はあと何回更新できるのかしらーなのっそり更新になったとはいえ、奥や駿河屋のチェックは欠かしておりません故、今回は奥でゲットした35話のアフレコ台本を紹介。実はかなり以前に1話の台本が出品されてまして、これが回転寿司になっていたので入札して余裕かましてたら、終了ギリギリでかっさらわれたトラウマがあり、そんなヘマは二度としないぜ! と気合い入れて参戦したらあっさり入手できました。
最終回シナリオはアニメディアの別冊付録に丸々掲載されているので、目新しさ的にどうだろうと思っていたんですが、チェックしたら微妙な差異があったので(本当に微妙)、そこを中心に最終回語りをしていこうと思います。

周知に関して疑問があるので一応念押し。最終回のシナリオは根岸監督です。園田氏は34話を担当しておられますが、28話以降はあまり制作に関わってないと思われます。園田氏のシリーズ構成作品ではボーグマンだけじゃないですかね。園田氏が最終回に関われてないのは。

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レミニス(ダストジード)を手にかけたメモリーの涙から始まっていた冒頭、台本では防衛軍登場から始まっておりました。ナレーションのタイミングを思うと、逆にしたのは正解ですね。

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ちっと残念なのは、台本ではアニスがリョウの肩で泣くとあったのに、実際はアニスが悲し気に目を伏せるに留まったことです。まあリョウのアニスへの気遣いが窺える表情で充分と云えばそうですが。
あんまり突っついてやるなという点でしょうけど、リョウの切り替えぶりを見ると、リョウとダストジードの因縁の物語は34話で完結しているので、ラバレであんなに引きずるのはおかしいんですよね。そもそも園田構想の最終回はまったくの別ものだったようなので(ソースはアニメディア別冊付録の最終回特集)、園田氏がラバレでキャラにも最終回にも余計なミソ付けた感。園田氏が剣狼伝説系のアニスアフターを構想していたなら、メモリー死亡EDも不本意だったんじゃないでしょうか。園田構想だとメモリーの代わりに男2人が強制退場させられていた疑惑を抱いてますが(剣狼3で最終回の没アイディアを使い回したんじゃないか? と)、その辺は執筆停滞中のアニス考察で触れる予定。

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ここのモーリーのセリフに「シンジ君はどうなるの!?」がありましたが本編ではカット。防衛軍が子供を見捨てる気でいたということになり、コンプラ的によろしくなかったからですかね(メタ)。

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シーン78のリョウとチャックのこの会話もカットされてます。台本で読んでいくと、取り残されたボーグマンたちが妖魔王からも防衛軍からも追い詰められていく様を、丁寧に書いていたことが窺えます。根岸監督はこういう「世間は知らないが生徒たちは知っている」孤高のヒーロー像をやりたかったようですね。
フリッツ博士&美姫やバーガー署長の信念故の「ボーグマンチーム」否定は、根岸監督がもっと掘り下げてやりたかった要素なんじゃないかと思えました。園田氏は逆に「ご当地ヒーロー」として持ち上げたかったんじゃないかと、20話を見る限り思えます。正に「ご近所ヒーローロボット」だったライジンオーが、園田版ボーグマンリベンジだったとするなら尚更。
ただ、「誰からも認めてもらえない」戦いをリョウたちが理不尽と腐らず、笑顔で受け入れ続けたところがボーグマンの魅力だったと思うのです。「どんなに戦っても誰も分かってくれない」という湿気が入らずに終わったのは良かった。

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いつも通りな彼らのまま、最終決戦に臨む姿が最の高


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リョウの見せ場から始まっている台本


クライマックスシーン。妖魔王にソニックブースター付けた後のボーグマンたちの反撃は、台本の段階ではアニスでトドメだったんですね。リョウのヘルメット割れに特に指定がないので、羽原氏が魂を込めて仕事をしたのが窺えます。そういえば台本に「(メモリーの)メガネが取れ、」という記述がありましたが、作監の本橋氏がアニメージュで「メモリーの眼鏡は冷たい印象があって嫌だったので最終話で取った(意訳)」とコメントしており、根岸監督が大畑氏だけでなく本橋氏の要望も取り入れた上で、脚本の執筆を進めたのかなと思ったりします。しみじみ、根岸監督が信用できるスタッフだけで作り上げた最終回だったんですね。

いや本当に、こうやって最終回を吟味すると終盤は根岸体制になって良かったと思います。当時の園田氏のアニス関連のはしゃぎ方を見てると、園田氏がこの最終回以上の最終回を作れたとは微塵も思えないので。構成的にターニングポイントだったはずの18話以降も、ここからどうまとめに入る気でいたんだろう…と思う位に散漫だったしなあ。19話や22話とか、単品だといいハナシが増えてきてたんですけどね。
もっと早くに構成に芯が入っていたら、25-26話は締まったものになってたはずだし。2話分やる意味が感じられないぐらい緩い内容だったのは本当に痛恨。なんだろう。昭和カラーTVアニメ版の009で、序盤の主軸だったのに途中から保留されて各キャラの単発エピ「戦士の休息編」でお茶を濁し続けた「宇宙樹編」が、ネオ・ブラックゴースト三兄弟とガンダール登場でそろそろ話が動くのか? と思わせといてやっぱり動きませんでした! だった肩透かしに似ていると云えば、分かるひとには分かってもらえるかしら。あれも確か高橋御大が宇宙樹編を持て余したのが原因なんですよね。その反省を活かしたのがボトムズという考察をどっかで聞いた。

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さりげないツッコミですが、乱堂はスタッフから愛されてたのかしらヽ(´ー`)ノアドリブが入っていたりと、桜井氏もノリノリでしたし。

リョウ誕をやる余裕がなかったので、予告通りの台本紹介でした。奥で原画集を落札し損ねたショックを引きずっててすまない…うすいほんを新型ipadと思い込める愛と勇気と財力がわたしにはありませんでした…いやマジで予約できるぐらいの金額に跳ね上がったので…。
しかしそのお陰でネタが拾えたので、次回は(できるだけ間を置かずに)小ネタを更新予定。

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おまけ。
最終話で鷹森さんのお名前の誤植はいただけませんが、台本あるあるだったんでしょうか。
posted by はらよしかず at 19:00| ボーグマン

2021年07月16日

【いまだに充電中】13話裏話発見&玩具レビュー動画紹介【小ネタ】

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今回はリンクのみで画像がないのでアニスカレンダー7月イラスト(たぶん再々掲)。
羽原氏のアニスは良いものです。


御無沙汰しております。飽きた訳ではないんです(仕込みはのっそり続けてますし)。しかし300記事越えた直後から燃え尽きた感が出てしまったのと、DMMブックスのセールがきっかけで、電子書籍で懐かしマンガを読む喜びに目覚めてしまったので、あんまりPC起動させてなかったりします。トシ食った分だけ発見も多くて実に楽しいので、SNSで何かやりたいと思っている所存。ちなみにここのさくらブログは新規受付を停止しているという寂しみ。サービス終了はまだないそうですが。

35話のアフレコ台本を入手したのでそっちをやろうと準備を進めていたんですが、「電脳冒険記ウェブダイバー」の20周年&ブルーレイBOX化キャンペーンの一貫で行われた座談会記事にて、根岸監督と松尾慎氏がボーグマン13話を語られていたので急遽紹介させていただきます。ウェブダイバーは主人公のお父さん役の大倉さんの声が目当てで(闘神伝のエイジの声が好きだったモンで)ちょっとだけ見てたんですが、ジャン君が好みだったのと主人公の弟が悪堕ちしたことぐらいしか覚えてません。期間限定でも配信してくれれば見る。

『電脳冒険記ウェブダイバー』20thアニバーサリー 豪華ドラマCD出演キャストの寄せ書き直筆サイン色紙が当たるツイッターキャンペーン実施中!
※上記記事より該当部分を引用させていただきます。

──80年代終盤でのネギシさんの監督作で松尾さんの作画というと、88年の『超音戦士ボーグマン』13話「血戦!リョウ最期の日」がすごくインパクトがありました。

ネギシ あれは最初から松尾君が1本全部自分で作監(作画監督)をやりたいという話を聞いていて。各話脚本だった會川昇氏(13話の脚本担当)も「自分のポリシーを出せる回をやりたい」と、すごく意気込んでて、ちょっと尖った感じの話をやってみたいということだったんですよ。そんなことを少し松尾君に話したら、「そういう話数だったらやってみたい」って言ってくれて。

松尾 その話を補足すると、それまで僕はメカ作監の仕事ばかりだったんですよ。それでキャラクターの作監もやってみたいと思っていて、当時の葦プロのデスクの下地志直さんに相談したんです。そうしたら『ボーグマン』を紹介してくれて。それで僕はTVシリーズをやりたい気持ちが強かったから、本当はそのままローテーション作監として入りたかったんですよ。そうしたら、佐野さんに今度は『ヴイナス戦記』(89年)に引っ張られて(笑)。

ネギシ こちらも13話の後も、シリーズ構成上の重要回は全部松尾君に作監で入ってもらおうと予定してたんですけどね。でも『ヴイナス戦記』の作業が一番忙しい時に13話を作監だけじゃなくて、原画も一番たくさんやってくれたんです。

松尾 僕としては、そこがアニメーター人生の分岐点だったと思ってるんですよ。TVをローテでやらずに劇場作品をやったことで、真面目な演出さんの元で真面目に作画する方向になった気がして。
ネギシ でも確かに、あの頃TVの仕事をずっとやってたら、松尾君は「TVアニメの人」になってただろうなぁ。


初耳情報が多くてテンション上がりました。こういう話が聞きたかったんですよわたしは! もう菊池氏関連はおなかいっぱいなんですよだいたい同じ情報だし!(こら)
しみじみ、13話は会川氏&松尾氏の意気込みと、スポンサーから批判を受けたスタッフの反骨心が生み出したエピソードだったんですね…。松尾氏にとっても13話は思い入れのある仕事だったことが分かって嬉しいです。
松尾氏は13話以降もローテ作監になるはずが「ヴィナス戦記」に拘束されてなかったことになった話は「80年代アニメ秘話」でも語られておりました。重要なエピを任せる予定だったということは、少なくとも18話と34話は松尾氏が手掛けていた可能性は高かったですね。18話は空気な印象ですが、あれ本当は構成上かなり重要な話なんですよ。園田氏と根岸氏の溝が埋まらなかったせいで毒にも薬にもならない内容になったと思ってますが、詳しい考察は18話感想をやる時にでも。
ところで、作監のスケジュールがそんだけ流動的(只野和子さんも本当なら何話か手掛ける予定だったそうで)だったのに、菊池氏のゼオライマーの進行止まってるから作監やらせてなおねだりを、根岸監督が「班体制が決まったから無理」と断り続けたということは、つまりそういうことなんでしょうなあ。根岸監督も間接的にゼオライマーに振り回された訳で、信頼関係を築けなかったのは仕方ない。

記事全部に目を通すと、根岸監督は玩具と絡めて設定やSF考証をみっちり詰めるタイプなようで、その辺良くも悪くもイージーな園田氏と合う訳なかったんですな。なんというか、根岸監督が明確にしたい設定を、園田氏は不要として放置したんじゃないかと思えます。たぶん(ライジンオー以前の)園田氏的には、玩具は自分の作品の良さを縛る枷で、できればシカト決め込みたい制約だったんじゃないかと。逆もまた然りで、園田氏がこだわった要素を「玩具アニメ」にこだわる根岸監督が採用しなかった。この平行線がボーグマンを粗い作品にしてしまった大きな要因だともう何度も云ってますが、園田氏がいたからこその魅力もボーグマンにはあるので痛し痒し。
また機会があれば触れますが、園田氏のツイッターを遡った時に、ちょっとしたカミングアウトをされていたTLを見かけて、それであの気質に関して腑に落ちたところはあります。あーだから剣狼3でやらかしたんだなーと。

あとボーグマンの玩具関連のコメントもありました。

──作品の話になりますが、『ウェブダイバー』の話がネギシさんのところに来た段階では、どの程度設定などは決まっていたんですか?

ネギシ 設定も何も……まずタカラさん(現タカラトミー)からイオン(のちのウィーヴ[現フリュー])さん経由で玩具の遊び方についての企画書が来たんです。「TVに繋いで連動する『プラグイット』という機能を使った商品を出したい」ということだったんですよ。ただ『ボーグマン』もそうでしたけど、僕としてはTVと玩具の連動ってなかなか難しいという印象があって。『ボーグマン』では玩具と連動させるために、放送コードギリギリの高い音を本編中に効果音として流しましたからね。だからプラグイット機能でTVゲームと連動するって、すごいむちゃぶりだな!というのが、最初はありました(笑)。でも発想はすごく面白かったです。コントローラーが変形ロボの玩具そのもので、そこはビックリもしました。


あのキュイーンはそういうことだったのか…!(目からウロコ)根岸監督は初の玩具アニメで無茶ぶりさせられてたんですね。実際は(レビュー動画を見た限りでは)あんな虫歯が疼きそうな音が出たからどうなのかというカンジでしたが(ひどい)。セガはその辺でもうひとひねりする気はなかったんでしょうか。

玩具の話題つながりでもういっこ。



バトルフィギュアのレビュー動画。非常に丁寧で愛のある解説が素晴らしかったです。玩具弄りに慣れた方の撮影で見る分にはカッコよく見えますねえ物欲動かないけど(ボソリ)。
しかし、以前紹介させていただいた動画もそうでしたが、「ポロリ」という単語が多すぎませんかねえ…ヽ(´ー`)ノこういう動画を見る度に、わたしは手に入れてもムキー! となるだけでこんな楽しみ方は絶対できないと確信する次第です。ありがとう玩具ユーチューバー。
アニスがちゃんと女性の体型とありましたが、リョウよりバストがちょっと大きいだけに見えなくもない。バルテクター装着という前提があるから仕方ないとはいえ、随分…鍛え直したな…という言葉しか浮かばない。しかし確かにリョウとアニスのメタリックカラーはキレイですよね。ふと思ったんですけど、ジリオンの玩具と互換性はないのかしら。リョウをトライチャージャーに乗せられるとか。
ソニックウェポンとフィギュアの凸凹が合わない云々とありましたが、原因は経年劣化なのか個体差なのか。それともセガの玩具のノウハウが甘かったのか。星矢の聖衣との比較が少し出てましたが、やっぱりアッチの方が遊びやすさは段違いだったんですかねえ。セガよりノウハウはあったはずのタカラのるーぱーは、何で技術面で聖衣に及ばなかったのかしら。ボーグマンもるーぱーも、星矢のヒットがあって生まれた後発作品なのにねえ。

しかし衝撃だったのは、おまけのふるプニアニス簡易レビューで「箱の下に組み立て説明があった」ことです。そんなん全然気づかなかったわ!(白目)箱の底まで誰が見るんじゃ! えっみんな見てて当たり前!?

またちょっと間が空くかもですが、次回はアフレコ台本の予定です。
posted by はらよしかず at 18:00| ボーグマン